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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- 伊方2号機加圧器水位計の検出器元弁の異常
- 通報連絡日時:2009年6月21日9時30分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
6月21日(日曜日)9時30分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 6月21日(日曜日)9時00分頃、第21回定期検査中の伊方2号機で、加圧器水位計の検出器の元弁に異常があることを保修員が確認した。
- 今後、当該弁の点検を実施する。
- 本事象による外部への放射能の影響はない。
その後の状況等
6月22日(月曜日)13時50分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。
- 当該弁は、今回の定検にて作業のため一旦閉止し、作業終了後に開としていたが、プラント起動準備のため、加圧器を含む1次冷却材系統に水張りしたところ、通常運転中に使用する水位計の一部の指示が正しく表示されていなかった。
- その後の分解点検の結果、当該弁の操作ハンドルは開位置となっていたものの、内部品の固着により弁体が閉状態となっていた。
- このため、固着のあった部品等を新品に取替えて、加圧器水位の指示確認等により当該弁に異常のないことを確認し、本日13時40分、通常状態に復旧した。
- 他の加圧器水位計の元弁は正常であり、水位も正常な値を指示している。
- 今後、詳細調査を行う。
- 本事象によるプラントへの影響及び外部への放射能の影響はない。
県としては、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該弁の分解調査の結果、バックアップリングが閉位置でボンネットと固着していることが確認された。
今回定期検査で実施した加圧器水位計検出配管取替工事に伴う耐圧検査の際、当該弁をウィルキー(弁の開閉操作時に使用する補助工具)を使用して強く増し締めしたため、バックアップリングが閉位置で固着し、弁ハンドルを開操作しても弁体が開とならない状態になり、水位計の指示値が正しく表示されなかったものと推定。
対策
- 当該弁の弁箱以外の構成部品の取替を行った。
- 当該弁を含む同型弁の閉止操作に際しては、ウィルキーの使用を原則禁止とし、過度な増し締めをしないよう関係者に周知した。