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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- 伊方発電所2号機タービン動補助給水ポンプの運転上の制限の逸脱
- 通報連絡日時:2009年7月1日14時45分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
7月1日(水曜日)14時45分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 定期検査中の2号機において、本日12時23分、自動待機中のタービン動補助給水ポンプのトリップを示す信号が発信したが、現地作業中の保修員が直ちにトリップ状態をリセットした。
- トリップ信号の発信原因は、保修員が誤ってトリップレバーに接触したものであり、同ポンプは健全であったが、トリップ信号発信中の3秒間は、原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を満足していなかったと13時50分に判断した。
- 放射能による外部への影響はない。
県では、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該ポンプのトリップ機構廻りは狭隘であり、保護カバー等が取り付けられていなかったことから、作業員が保温材の手直し作業時に誤ってトリップ機構(リセットレバーハンドル部)に接触したことにより、トリップレバーとリセットレバーのラッチ部が外れ、トリップ状態になったものと推定。
対策
- 当該ポンプについては、トリップ機構廻りに保護カバー(注意表示板含む)の取り付けを実施した。
- 1,3号機の同ポンプのトリップ機構廻りに保護カバー(注意表示板含む)の取り付けを実施した。
- 当該事象の詳細および狭隘な場所における作業の留意点について、ワンポイントレッスンを作成し関係者に周知する。
なお、原子炉施設保安規定に定める運転上の制限に関する判断に時間を要したことについて、原子炉主任技術者より当直長に対し、従来にも増して迅速かつ的確に実施するよう指導した。