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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- モニタリングポストNo.4の伝送装置の異常
- 通報連絡日時:2009年7月22日2時00分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
モニタリングポストNo.4の故障を示す警報が発信し、野外モニタ盤及び環境モニタリング盤の高レンジ記録計表示と放射線管理用計算機システム(TRAMS)の高レンジ線量率の指示値に異常が見られたが、ほぼ1時間後に指示値は復帰した。
調査の結果、当該指示値の異常は、モニタリングポストの伝送装置の一部に異常があったと判明したため、当該部品の取替を実施した。
なお、低レンジ線量率はすべて正常に表示されており、高レンジ線量率は現地のモニタリングポスト及び野外モニタ盤等の指示計で正常に表示されており、復旧までの間、線量率に異常の無いことを確認している。
プラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該伝送装置の一部であるアナログ入力モジュールを調査した結果、駆動用電源回路の電解コンデンサの液漏れ跡が認められた。
当該電解コンデンサが液漏れしたことにより、基板上の回路が短絡し、駆動用電源回路の動作不良が発生したことにより、アナログ-デジタル変換ができなくなり、中央制御室の野外モニタ盤等の高レンジ線量率の記録計への信号に異常があったものと推定。
対策
- 当該伝送装置を予備品に取り替えた。また、今後とも伝送装置の予備品を保有する。
- 今回不具合の発生した伝送装置及び同様の伝送装置の各駆動用電源回路(全55台)について、駆動用電源回路の電解コンデンサの取替を実施する。
- 野外モニタリング設備については、設置から長期間が経過しており、製造中止部品の増加が予想されること等から、平成23年度中を目処に全面的な取替を計画する。