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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- 伊方1、2号機海水電解装置からの海水漏えい
- 通報連絡日時:2009年7月28日10時25分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
海水電解装置の電解槽から海水が漏れていたことから、運転員が海水電解装置を停止した。
漏えい箇所を調査した結果、海水配管に直径約0.5mmの貫通穴があることが判明したため、当該箇所を仮設配管に取り替え、海水電解装置の運転を開始した。
漏えいした海水(最大見積量:約500リットル)は、海水電解装置の建屋内排水路を通じて海水取水ピットへ排水した。
今後、引き続き詳細を調査するとともに、仮設配管を本来の仕様の配管に取り替えて復旧する。
プラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
漏えいのあった配管を調査した結果、貫通穴周辺のゴムライニングに破れがあり、その部分の母材(炭素鋼)に錆が認められた。
当該ゴムライニングの破れは、次亜塩素酸ソーダにより経年的に厚さが減少した結果、発生したと推定。当該部は曲管部のある長尺配管であったことから、定期的に実施している目視点検では、漏えい箇所のゴムライニングの破れを発見できず、露出した母材(炭素鋼)が海水により腐食され貫通穴が生じ、漏えいに至ったものと推定。
対策
- 当該配管を内部点検が容易に実施できる曲管と直管に分割した形状の配管に取り替えるとともに、配管曲管部内面の目視点検については、より慎重に検査するよう周知した。
- 1・2号機および3号機の電解装置廻りの配管については、定期的にゴムライニングの厚さ計測を実施することとし、その旨を作業要領書に記載する。