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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- 伊方1、2号機海水淡水化装置埋設配管からの海水漏れ
- 通報連絡日時:2009年7月28日16時40分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
1、2号機海水淡水化装置建屋北側の道路に陥没があり、内部に水が漏れ出ていることを保修員が確認した。海水淡水化装置海水取水ポンプを停止したところ、水漏れも停止した。
陥没箇所付近を掘削して調査した結果、陥没箇所近傍にある海水淡水化装置海水排水管のエルボ部下部に約14cm×9cmの貫通穴があることが判明した。
貫通穴のあった当該配管を海水淡水化装置から切り離し、排水を流すための仮設排水管を設置し、海水淡水化装置の運転を開始した。
今後、該当箇所を補修して復旧する予定。
環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
調査の結果、エルボ下部の貫通穴周辺に楕円状の減肉が認められた。また、損傷箇所はエルボの背側であり海水の流れによるエロージョンが発生しやすい状況であった。
当該排水管の内面タールエポキシライニングが、1、2号機海水淡水化装置設置時からの経年使用により海水によるエロージョンで損傷し、母材(炭素鋼)が海水により腐食され貫通穴が生じ、漏えいに至ったものと推定。
対策
- 当該排水管の取り替えを実施した。なお、取り替えにあたっては、耐食性および耐衝撃性に優れた内面ポリエチレンライニング配管に取り替えを実施した。
- 今回取り替えた箇所の下流配管については、内部点検を実施し異常のないことを確認したが、なお念のため1号機の定期検査時に内面ポリエチレンライニング配管に取り替えを実施する。