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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- モニタリングステーションじんあいモニタの異常
- 通報連絡日時:2009年9月18日16時10分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
モニタリングステーションにおいて、じんあいモニタの故障を示す信号が中央制御室に発信したことから、保修員がじんあいモニタの運転状況を確認したところ、サンプリング試料を吸引しているポンプ入口の圧力低により、じんあいモニタが停止していた。
調査の結果、ポンプに異常はなく、じんあいモニタのろ紙送り機構のろ紙駆動ローラの軸が折損していたことから、当該部品を新品に取り替え後、異常のないことを確認し、復旧した。
環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
連続ろ紙式ダストサンプラの集塵部内部を確認したところ、ろ紙駆動ローラの軸折損により、ろ紙送りが正常にできなくなっていることを確認した。
ろ紙駆動ローラの上部ベアリングが、空気中の水分等による経年劣化でグリス抜けを起こし、ろ紙駆動ローラ軸上部が固着したことによって、軸下部からの回転力によりねじれ応力がかかり、軸の中でも最も細い箇所に応力が集中し、軸が延性破壊(折損)したものと推定。
これにより、ろ紙送りが正常にできなくなり、ろ紙がサンプル空気(じんあい)で目詰まりを起こし、試料採取ポンプ入口圧力が低下し、連続ろ紙式ダストサンプラに「圧力異常」の信号が発信したものと推定。
対策
- 当該ろ紙駆動ローラ軸及びベアリング(上部・下部)を新品に取り替えた。
- ろ紙駆動ローラ以外で使用しているベアリング(5箇所計10個)について、念のため、次回定期点検(平成22年3月~4月実施予定)で取り替える。
- 定期点検内容に、ろ紙駆動ローラ等のベアリング使用部品がスムーズに回転することの確認及びグリス漏れの有無を確認する手順を追加する。