- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- 伊方2号機アスファルト固化装置の配管からのアスファルトの漏えい
- 通報連絡日時:2009年11月17日10時15分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中の2号機において、アスファルト固化装置のアスファルト供給ポンプ出口配管付近でアスファルトの漏えいを確認した。
調査の結果、アスファルト供給ポンプ出口配管付近のフランジ部のガスケットが割れており、フランジの合わせ面から液状のアスファルトが約65リットル漏えいしたことを確認した。
当該フランジ部を分解し、新品のガスケットに取り替えて、通常状態に復旧した。
廃液貯蔵タンクの受け入れ容量に余裕があることから、廃液処理に問題はなかった。
環境への放射能の影響はなかった。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
漏えいのあったフランジ部を分解した結果、ガスケットは、全周において数箇所で破断していた。
当該ガスケットについては、平成20年7月にアスベスト製からノンアスベスト製に取り替えていた。
当該ガスケットが、補助蒸気の熱影響により硬化し易いものであったため、ガスケットの柔軟性がなくなり、微小なき裂が徐々に進展し、ガスケットが破断してアスファルトが流出したものと推定。
対策
- 当該フランジ部のガスケットを熱硬化しない性能のガスケットに取り替えた。
- アスファルト系統で、同仕様のガスケットを使用しているフランジ部についても、熱硬化しない性能のガスケットに取り替えた。
- アスファルト系統以外において、当該フランジ部と同仕様のガスケットを使用している箇所については、至近の定期点検時に、熱硬化しない性能のガスケットに取り替えを行う。
- 今回の事象を踏まえて、ガスケットの仕様変更を検討する際には、熱影響による硬化に十分留意するようワンポイントレッスンを作成し、関係者に周知する。