平成21年度(2009年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡雑固体処理建屋の高圧圧縮減容装置からの油漏れ

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通報連絡日時:2009年12月15日14時10分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

12月15日(火曜日)14時10分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 雑固体処理建屋において、高圧圧縮減容装置の床面に少量の油だまりがあることを発見し、保修員が確認した結果、12月15日(火曜日)13時30分、点検が必要と判明した。
  2. 今後、準備が整い次第、点検を行う。
  3. 本事象による環境への放射能の影響及びプラント運転への影響はない。

その後の状況等

12月16日(水曜日)14時50分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。

  1. 調査の結果、シリンダ作動油が油供給配管と高圧圧縮減容装置シリンダ上部の接続部から漏えいしていた。
  2. 漏えい量は、約2リットルである。
  3. 念のため、油を分析した結果、放射性物質は検出されなかった。
  4. 事象発見時、当該装置は停止中だった。

復旧状況等

12月21日(月曜日)13時55分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後の調査により、高圧圧縮減容装置シリンダ上部の油供給配管接続部(ブロック継手)を取り付けているボルトにわずかな緩みがあり、合わせ面のOリングが損傷するとともに一部が正規の位置からはみ出しており、ここから油が漏えいしたものと推定。
  2. Oリングを取り替え後、ブロック継手を取り付けて装置を運転し、12月21日(月曜日)13時45分、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧した。
  3. 今後、引き続き詳細を調査する。
  4. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

県では、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

高圧圧縮減容装置の上部にある油圧系統接続部(ブロック継手)を取り付けているボルトの締め付け力不足により、合わせ面にわずかな隙間ができていたため、装置運転時のシリンダ油圧によりOリングの一部が装着溝から押し出されて損傷し、油漏れに至ったものと推定。

対策

  1. 当該ブロック継手のOリングを新品に取り替えるとともに、復旧に際しては、合わせ面の隙間がなくなるまで取り付けボルトを締め付け、油漏れのないことを確認した。
  2. Oリングが入ったブロック継手を取り付ける場合は、合わせ面の隙間がないことを隙間ゲージ等で確認するよう、作業要領書に記載する。

県の公表

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