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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成21年度(2009年度)
- 伊方3号機ほう酸濃縮液ポンプのドレン配管接続部からの水漏れ
- 通報連絡日時:2010年1月10日2時05分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
1月10日(日曜日)2時05分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 定期検査中の伊方3号機において、原子炉補助建屋4階ほう酸濃縮液タンク室(管理区域)内で液体が漏えい(2m×10cm程度)していることを運転員が発見し、1時40分、放射線管理員が放射性物質(微量)を含んだ液体であることを確認した。
- 今後、詳細を調査する予定。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
その後の状況
1月10日(日曜日)10時55分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。
- 3時5分に、停止中のほう酸濃縮液ポンプを隔離し、漏えいは停止した。
- 漏えい量は約1リットル(放射能量約560ベクレル)で全量紙ウエスで回収した。
- 調査の結果、ほう酸濃縮液ポンプのドレン配管のフランジ部からの漏えいと確認した。
- 今後、当該部の詳細な点検を実施する。
- 本事象による作業員の被ばく及び環境への放射能の影響はない。
復旧状況等
1月28日(木曜日)14時00分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- その後の調査の結果、当該ドレン配管のフランジ部に異常はなかった。
- フランジ部の合わせ面にわずかな隙間があったため、ガスケットを取り替えて、当該フランジ部に隙間のないことを確認した後、確認運転を行い、1月28日(木曜日)13時40分、漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧した。
- 今後、詳細を調査します。
- 本事象による作業員の被ばく及び環境への放射能による影響はない。
県では、八幡浜保健所の職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しております。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
当該フランジ部から漏えいが発生した原因は、フランジ部の片締めにより漏れが生じやすい状態(フランジとポンプケーシングの合わせ面に最大0.25mmの隙間を確認)となっていたことから、ポンプ運転、停止に伴う圧力変動の影響に伴い締付圧力が徐々に低下し漏えいに至ったものと推定。
対策
- 当該フランジのガスケットを新品に取り替えるとともに、合わせ面の隙間が均等になるよう復旧し、漏えいのないことを確認した。
- 同型ポンプのフランジの締め付けにおいては、トルク管理を行うとともに合わせ面の隙間が均等であることを確認するよう、作業要領書に記載する。