平成22年度(2010年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡エタノールアミン排水処理装置排水冷却器からの水漏れ

一覧に戻る
通報連絡日時:2010年6月1日12時30分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

エタノールアミン排水処理装置において、排水冷却器より、1滴/秒程度の水漏れ(放射能を含まない水)が発生していることを運転員が発見した。
その後、保修員が冷却器の締付けボルトの増し締めを行ったが、水漏れが停止しないことから、装置を停止して冷却器の点検を実施することとした。

調査の結果、冷却器のガスケットが減肉していたことから、ガスケットを新品に取り替えた後、排水処理装置を運転して、漏えいのないことを確認のうえ、通常状態に復旧した。
漏えいした排水は約50リットルで、紙ウエスでふき取って回収し、総合排水処理装置で処理した。

今後、詳細を調査する。

本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

エタノールアミン排水処理装置において、排水冷却器より、1滴/秒程度の水漏れ(放射能を含まない水)が発生していることを運転員が発見した。

調査の結果、排水冷却器プレートのガスケットが減肉していた。
漏えいした排水は約50リットルで、紙ウエスでふき取って回収し、総合排水処理装置で処理した。

本事象は、排水中の電気分解処理により生成される次亜塩素酸ソーダ及び温度との関係により、排水と接液するガスケットの性能が低下して端面が除々に減肉し、ガスケットのシール機能が維持できない状態となるまで減肉が進行したため、漏えいに至ったと推定。

本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。

対策

  1. 当該排水冷却器のガスケットを新品に取り替えた。なお、当該排水冷却器と同型で、同様な使用環境で運転している冷却器は他にはない。
  2. 今後2年以内の時期に排水冷却器の分解点検を行い、ガスケットの減肉量を確認したうえで、適切な機器の点検頻度を設定し、定期的に分解点検を行い、ガスケットの取り替えを行う。

県の公表

GET Adobe Acrobat Reader
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、
Adobe Acrobat Readerが必要です。
Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、
バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
異常通報連絡 メニュー
ページの先頭へ