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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成22年度(2010年度)
- 伊方1号機タービン非常用油ポンプ電源装置の異常
- 通報連絡日時:2010年8月3日18時25分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
調整運転中の伊方1号機において、通常は使用していないタービン非常用油ポンプの電源装置異常を示す信号が発信した。
調査の結果、タービン非常用油ポンプの電源回路にある整流器の制御カード不具合により、整流器出口の電圧が上昇したため、電源装置の異常を示す信号が発信したことを確認したので、当該カードを取り替えた後、整流器の制御状態に異常のないことを確認し、通常状態に復旧した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方1号機において、タービン非常用油ポンプ電源装置の異常を示す信号が発信した。
調査の結果、タービン非常用油ポンプの電源回路にある整流器の制御カードの不具合により、整流器出口の電圧が上昇したため、電源装置の異常を示す信号が発信した。
本事象は、タービン非常用油ポンプ電源装置盤ケーブル処理箱内電線管端部にシール未施工箇所等があり、電線管を通して高温の外気が室内に流入し、急激に冷やされ結露水となって、制御カードに落下したため、一時的に誤った制御信号を整流器に出力し、整流器過電圧発生に至ったものと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該制御カードを新品に取り替えた。
- タービン非常用油ポンプ用直流電源装置の設置環境上、ケーブル処理箱内電線管端部に結露が発生しやすい状態であることが分かったため、ケーブル処理箱内全ての電線管端部について、シール処置をした。
- 他号機を含め同様な設置条件下にある他の電源装置についても、ケーブル処理箱内のシール処置状況を確認した結果、シール未施工箇所等はあったが、結露水の発生がないことを確認した。なお、念のため、シール未施工箇所等についてはシール処置を実施した。
- ケーブル処理箱内電線管端部のシール処置状況の健全性を確認するよう、作業要領書の改訂を行い、定期検査時に点検を行う。