平成22年度(2010年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方1,2号機所内用水ポンプの異常

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通報連絡日時:2010年12月27日15時20分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

12月27日(月曜日)15時20分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 通常運転中の伊方1、2号機において、12月27日(月曜日)14時31分、所内用水ポンプA号機の過負荷による自動停止を示す信号が発信した。
  2. 14時55分頃、保修員が現地にて当該ポンプのハンドターニングができないことを確認した。
  3. 当面の間は所内用水ポンプB号機を運転することにより、所内用水の確保に問題はない。
  4. 今後、詳細を調査する。
  5. 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。

復旧状況等

1月18日(火曜日)15時15分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. 調査の結果、モータ負荷側の軸受に焼き付きによる固着が見られ、軸受が損傷していることを確認した。
  2. その後、固着した軸受を新品に取り替え、軸の補修を行った後、ポンプが正常に運転することを確認し、1月18日(火曜日)15時05分、通常状態に復旧した。
  3. なお、本事象発生から復旧までの間は、所内用水ポンプB号機を運転することにより、所内用水の確保に問題はなかった。
  4. 今後、詳細を調査する。
  5. 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

通常運転中の伊方1、2号機において、所内用水ポンプA号機のモータ過負荷を示す信号が発信し、ポンプが自動停止した。

調査の結果、モータ負荷側の軸受に焼き付きによる固着が見られた。

本事象は、当該モータの軸受のグリースの劣化により、軸受内部の潤滑不良が生じたため、軸受部の保持器が破断し、さらに保持器の破断による軸受内部の摩擦熱により軸受の温度が上昇したことで、グリースの劣化が加速され、最終的に軸受全体が焼き付いて軸に固着して過負荷となり、自動停止したと推定。

本事象による所内用水の確保には問題なく、プラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はない。

対策

  1. モータの固着した軸受は新品と取り替え、傷の認められた軸については、肉盛補修を行うとともに、軸受のグリースを温度特性の優れるものに変更し、グリースの寿命時間を延長した。
    また、ポンプBについても、グリースの寿命時間を延長した軸受に取り替えた。
  2. 当該モータについて、今後、12年ごとに分解点検及び軸受の取替を行う運用とした。

県の公表

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