- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成22年度(2010年度)
- 伊方3号機主蒸気ダンプ弁制御回路の異常
- 通報連絡日時:2011年1月27日16時30分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中の伊方3号機において、保修員が原子炉制御系のデータ採取中に制御回路をA系からB系に切り替えたところ、「原子炉制御系計器ラック入出力故障」の信号が発信した。
点検の結果、主蒸気ダンプ弁制御回路の中にある制御出力カードに、入力信号を適切な出力信号に変換しない不具合があることを確認した。
そのため、当該カードの交換を実施し、制御信号が正常に戻っていることを確認し、通常状態に復旧した。
なお、主蒸気ダンプ弁に異常はなく動作もしていない。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
通常運転中の伊方3号機において、原子炉制御系のデータ採取中に制御回路をA系から待機側のB系に切り替えたところ、「原子炉制御系計器ラック入出力故障」の信号が発信した。
現地調査の結果、制御出力カードのB系入力回路の特性不良と推定し、メーカによる入出力特性試験や急加熱・急冷却試験等の詳細調査を実施したが、事象の再現性が見られなかったことから、本事象は、一過性の特性不良により故障信号が発信したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該制御出力カードを予備品に取替えた。
- これまでと同様に、定検時に制御出力カードの特性試験等を行い、健全性を確認するとともに、運転中のカード故障に対応するため予備カードを常備しておく。