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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成22年度(2010年度)
- 伊方3号機中央制御室放射線モニタの異常
- 通報連絡日時:2011年3月7日17時10分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
3月7日(月曜日)17時10分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 通常運転中の伊方3号機において、中央制御室内の放射線量を測定するモニタの指示が一時的に約60マイクロシーベルト/時(設定値2.6マイクロシーベルト/時)に上昇し、中央制御室の換気系隔離が動作した。
- その後、モニタ指示は徐々に低下し、現在通常の値である0.2マイクロシーベルト/時に戻っている。
- 現在、詳細を調査中である。
- 他のモニタの指示に変化はなく、プラント運転及び環境への放射能の影響はない。
その後の状況等
3月8日(火曜日)1時45分、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。
- 仮設モニタによる中央制御室内の放射線測定結果及びサンプリングしたダスト等の放射能測定結果に異常のないこと、仮設モニタによる連続測定が可能となったことから、3月7日19時47分、当該換気系の隔離を解除した。
- また、当該モニタについては、診断装置による診断の結果では、異常が確認されなかったが、念のため、仮設モニタにおいても、中央制御室内の放射線量の常時監視を行うことし、次回定期検査において、当該モニタの詳細な調査を実施する。
- なお、他のモニタの指示に変化はなく、本事象によるプラント運転及び環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
通常運転中の伊方3号機において、中央制御室内の放射線量を測定する放射線モニタの指示が一時的に上昇し、中央制御室の換気系隔離が動作した。その後、指示は徐々に低下し、通常の値に戻った。
本事象は、当該モニタのメーカー詳細調査でも再現性が見られなかったことから、一過性の不具合により指示が一時的に上昇したものと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該モニタの検出器、信号処理部品を予備品に取替え、健全性を確認のうえ復旧した。
- これまでと同様に日常保修点検(1か月点検、6か月点検)及び定期点検を実施し、健全性を確認するとともに、運転中のモニタ故障に対応するため、信号処理部及び検出器の予備品を常備しておく。
- 念のため、当該モニタの検出器への接触による振動及び静電気によるノイズを防止するため、注意表示を当該モニタの近傍に掲示した。