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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成22年度(2010年度)
- 伊方1号機非常用ディーゼル発電機燃料油貯油槽油面計の異常
- 通報連絡日時:2011年3月26日11時12分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
3月26日(土曜日)11時12分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 通常運転中の伊方1号機において、3月26日(土曜日)11時00分頃、非常用ディーゼル発電機1Aの燃料油貯油槽の油面計が正常な値を指示していないことを確認した。
- なお、燃料油貯油槽の油量は、検尺棒で確認し、必要な油量を確認した。
- 今後詳細を調査する。
- 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。
その後の状況等
3月26日(土曜日)15時30分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 調査の結果、貯油槽内部に設置された油面計検出部の不具合であることを確認した。
- 燃料油貯油槽の油量については、当該油面計が使用できない状態であっても検尺棒にて確認可能であること、また、油面計の取り替えにあたっては、燃料油貯油槽内の燃料油の抜き取りが必要となり、非常用ディーゼル発電機2台のうち、1台を待機除外としなければならないことから、次回定検にて取り替えることとする。
- なお、発電機の機能に異常はない。
- 今後、詳細調査をする。
- 本事象によるプラント運転及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
通常運転中の伊方1号機において、非常用ディーゼル発電機の燃料油貯油槽の油面計が正常な値を指示していないことを確認した。
調査の結果、貯油槽内部に設置された油面計検出部に折損が見られ、溶接に一部不良箇所が確認された。
本事象は、フロートの製作時に溶接が十分でなかったことに加えて、測定テープたるみ防止用板バネによる張力やパトロール時における固着確認操作により、溶接部に長年にわたり繰り返し応力が加わったため、溶接部が折損したものと推定。
復旧までの間、検尺棒による油量確認を定期的に行い、本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- フロートと測定テープの接続金属を溶接部にバネの張力等が加わらない対策品金具に取替えを実施した。
- 貯油槽の内部点検(10定検毎)に合わせて、接続金具の取替えを実施するよう計画を見直した。
- 同型の油面計18台のうち、8台の油面計に今回折損が確認された部品と同じ接続金具が確認されたため、順次取り替えを実施する。