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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成23年度(2011年度)
- 伊方3号機蒸気発生器ブローダウン系統からの水漏れ
- 通報連絡日時:2011年5月18日12時00分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
定期検査中の伊方3号機のタービン建屋において、運転員が水張り操作をしていた系統の一部から水が漏えい(5m×5m程度)していることを確認した。
調査の結果、ガスケット取り替え作業で取り外していた流量計検出配管が接続されていなかったため、当該部から約200ℓの水が漏えいしたことを確認した。
その後、流量計検出配管を接続し、系統の水張りを再開して、漏えいのないことを確認した。
漏えいした水に放射能は含まれておらず、タービン建屋2階と1階床面にそれぞれ約5m×5m程度溜まっている水をウエスでふき取って処理した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方3号機において、蒸気発生器ブローダウン系統の復旧前の水張り操作を実施していたところ、運転員が当該系統の流量検出配管の継手部から水が漏えい(5m×5m程度)していることを確認した。
本事象は、作業要領書に計装品の取り外し・取り付けに関する担当者や責任の所在について記載されてなく、作業が明確でなかった。そのため、作業管理責任者が計装担当者に取り外した流量検出配管の取り付け依頼を行わず、作業完了手続きを行ったため、検出流量配管が取り付けられないまま、系統の水張りが実施され、流量検出配管取り外し部より水張り用純水が漏えいしたと推定。
本事象によるプラント運転への影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 計装品の取り付け作業を明確にするため、共通作業要領書及び「配管フランジ等取外し、取付」の標準要領書に担当者や責任の所在等について追記するとともに、関係者に周知した。
- 計装品の取り外し及び取り付けに係る作業依頼について、作業管理責任者が必ずEAMで手続きを行う旨を作業要領書に明記し、関係者に周知した。