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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成23年度(2011年度)
- 伊方1号機主蒸気管湿分測定用元弁からの水漏れ
- 通報連絡日時:2011年5月20日10時30分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中の伊方1号機において、タービンを運転する主蒸気中の湿分を測定する系統の弁のグランド部から水滴がわずかに滴下している状況が確認されており、今後、滴下量が増加する可能性があることから、予防保全の観点から充てん材を用いて当該弁からの漏えいを止める措置を実施することとした。
その後、充てん材を用いた漏えいを止める措置を行い、当該弁から漏えいのないことを確認した。
なお、措置を実施までの間、当該弁の状況に変化はなかった。
当該弁については、次回定検にて点検を実施する予定である。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
通常運転中の伊方1号機において、タービンを動かす主蒸気中の湿分を測定する系統の弁のグランド部から水滴がわずかに滴下している状況が確認され、今後滴下量が増加する可能性があったことから、予防保全のため充てん剤を用いて当該弁からの漏えいを止める措置を実施した。
本事象は、グランド部のパッキンが経年劣化し、止水性能が低下したため、グランド部から滴下したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該弁を新品に取替えた。
- 1号機の主蒸気湿分測定系統弁のうち、第1弁については、念のため分解点検を行い、弁内部の点検及びグランドパッキンの交換を実施した。また、2,3号機の主蒸気管側第1弁については、念のため次回定期検査で分解点検を行うこととする。
- 今後同様な事象の再発を防止するため、第1弁の分解点検周期を10定検毎から8定検毎に変更する。
なお、第2弁については、通常使用することのない予備弁であり、グランド部には熱影響が及ばず同様な環境下にないことから、従来の点検周期とする。