平成23年度(2011年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方2号機1次冷却材モニタの異常

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通報連絡日時:2011年8月18日10時00分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

8月18日(木曜日)10時00分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 通常運転中の伊方2号機において、1次冷却材モニタの指示値が若干高めで変動(約145μSv/h→約148μSv/h、警報設定値:430μSv/h)していることを確認した。
  2. 念のため、8月18日(木曜日)9時30分、1次冷却材モニタの点検を実施することとした。

その後の状況等

8月18日(木曜日)23時10分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. 1次冷却材の分析を行った結果、1次冷却材中のヨウ素及び希ガスの濃度は、モニタ値上昇以前の濃度と変化はなく、燃料漏えいの兆候は認められなかった。
  2. また、放射線監視装置の異常を診断する装置により点検した結果、1次冷却材モニタに異常は認められなかった。
  3. なお、モニタの値は、若干高めで変動していることから、引き続き調査する。
  4. また、本モニタのバックアップ機能を持つ仮設モニタを設置しており、本モニタが機能を喪失しても燃料の漏えい監視に問題はない。

復旧状況等

9月2日(金曜日)14時00分、四国電力株式会社から、復旧状況について、次のとおり連絡がありました。

  1. その後、継続監視していたところ、1次冷却材モニタに再度指示変動があったことから、当該モニタの詳細調査を実施するとともに、同型式のモニタを1次冷却材モニタの近傍に設置し、並行監視を行いましたが、いずれにも異常は認められなかった。
  2. また、1次冷却材モニタの指示値は、詳細調査以降、通常の値(約145μSv/h)に戻り、監視を続けていたが、その後、変動は見られなかった。
  3. 当該モニタの詳細調査で異常が認められなかったこと、指示値が通常の値に戻ったことから、9月2日(金曜日)13時40分、通常状態に復帰したと判断した。
  4. なお、1次冷却材の分析も継続して実施していたが、燃料漏えいの兆候は認められなかった。
  5. 本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

通常運転中の伊方2号機において、1次冷却材モニタの指示値が若干高めで変動していることを確認したことから、念のため、当該モニタの点検を実施することとした。

調査の結果、異常は見られず、その後、指示値は通常の値に戻り、変動は見られなかった。
調査の間は、別のモニタを設置し、監視を行ったが異常な値は認められなかった。

本事象は、現地調査、メーカー工場調査等各種調査を実施した結果、異常が認められなかったことから、一過性の事象と推定。

本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。

対策

  1. 当該モニタの検出器、信号処理部を予備品に取り替えた。
  2. これまでと同様に、日常保修点検(1か月点検、6か月点検)及び定期点検を実施し、健全性を確認するとともに、運転中のモニタ故障に対応するため、検出器及び信号処理部の予備品を常備しておく。

県の公表

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