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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成23年度(2011年度)
- 伊方3号機海水ポンプ軸受潤滑水流量の低下
- 通報連絡日時:2011年10月22日15時30分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
定期検査中の伊方3号機において、海水ポンプ3Dの潤滑水流量低及び異常低の警報が発信した。
そのため、当該ポンプは予備機へ切り替えた(3D→3C)。
調査の結果、軸受潤滑水流量計の検出部に電位差がみられたため、清掃を行い、電位差に問題がないことを確認したが、その後、電位差に上昇傾向がみられたことから、当該流量計を予備品に取り替えた。
その後、初期運転状態での状況を確認するため、海水ポンプ3Dを起動し、状態を監視した結果、異常が認められないことから、通常状態に復旧した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方3号機において、海水ポンプの軸受潤滑水流量の低下を示す信号が発信した。
流量計の点検を実施したところ、検出器内部に汚れが付着していたため、検出器の清掃を実施し、流量計の指示に異常がないことを確認のうえ、通常状態に復旧したが、再度、流量低下を示す信号が発信した。
調査の結果、信号ケーブルの検出器側シールド線にテーピング処理不良が確認された。
本事象は、検出器電極表面に汚れが付着し電極間の電位差が大きくなった状態で、テーピング処理不良のシールド線が筺体と接触したため、さらに電位差が大きくなり、入力異常信号が発信したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該流量計を予備品に取替えた。
- 同型の電磁流量計の信号ケーブルについて点検を行い、シールド線の健全性を確認した。また、点検の手順書にケーブルシールド線の状況確認を追記する。
- これまでと同様に、定期検査時に流量計の健全性を確認するとともに予備品を常備しておく。