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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成23年度(2011年度)
- 伊方1号機ヒドラジンタンクからの漏えい
- 通報連絡日時:2011年11月18日10時45分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
定期検査中の伊方1号機において、ヒドラジン原液タンクから濃ヒドラジンタンクへヒドラジンを移送中、保修員が濃ヒドラジンタンクよりヒドラジンが漏えいしていることを確認した。
漏えいしたヒドラジンは、タービン建家の排水施設内にとどまっており、外部への影響はない。
その後、ヒドラジンの移送作業を停止した結果、ヒドラジンの漏えいは停止した。
漏えい量は約50リットルであり、漏えいしたヒドラジンは総合排水処理設備で適切に処理した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方1号機において、ヒドラジン原液タンクから濃ヒドラジンタンクへヒドラジンを移送中、保修員が濃ヒドラジンタンクから漏えいしていることを確認した。
本事象は、長時間使用していなかったタンク内のヒドラジンの一部が窒素とアンモニアに分解して、ヒドラジンに溶解しない窒素がタンク液面計下部の元弁の狭わい部に滞留した。そのため、液面計の液位上昇が妨げられて、液面計が実際の液面より低く表示され、移送作業により満水となったヒドラジンが漏えいしたと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該液面計元弁の点検を実施し、異常がないことを確認して復旧した。
- 濃ヒドラジンタンク(1,2号機)へヒドラジンを液張りする場合のマニュアルを改正した。
- タンク上部のマンホールを開放し、実液位を目視確認しながら液張りを行う。
- 液面計元弁の気泡を除去するため、液張り前に、数回、弁の開閉操作を行う。
なお、他のヒドラジンタンクについては、電極式レベル計を使用しているため、同様の漏えいが発生することはない。