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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成23年度(2011年度)
- 伊方3号機火災感知器の異常
- 通報連絡日時:2011年12月24日11時06分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
定期検査中の伊方3号機中央制御室において、現地の火災感知器の無応答を示す信号が発信したため、状況を確認したところ、原子炉補助建屋1階の一部の感知器が無応答であることが判明した。
調査の結果、定検作業で使用する仮設ケーブル用の壁貫通口を施工していたところ、埋設配管の火災感知器用ケーブル及び誘導灯用ケーブルをコア抜き機で切断していたことを確認した。
そのため、仮設ケーブルを敷設するとともに、当該火災感知器及び誘導灯が正常に動作していることを確認し、仮復旧した。
仮復旧までの間は、監視人を配置し、火災感知器での監視が不能となったエリアに火災等の異常がないことを確認した。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方3号機において、原子炉補助建屋1階に設置されている火災感知器の一部に応答がないことを示す信号が発信した。
調査の結果、作業用ケーブルを通すための壁貫通口設置工事中に、作業員が誤って火災感知器及び誘導灯のケーブルを切断したことを確認した。
本事象は、電磁波レーダーによる埋設物調査では鉄筋背面にある埋設配管を識別できず、別の不明瞭な影を埋設配管と判断したため、構造上重要ではない横の鉄筋上にコア抜き位置を変更し、誤って鉄筋背面に存在した埋設配管を切断したものと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 切断した火災感知器及び誘導灯ケーブルを取り替えた。
- 鉄筋背面に埋設された配管等は、電磁波レーダー等での識別が難しいことから鉄筋を切断するコア抜きを行わない。また、計画範囲に確実にコア抜きができる場所がない場合は、さらに広範囲で電磁波レーダー等による埋設物調査を行い、埋設配管等が存在しない箇所をコア抜き箇所として選定することとする。
- 上記対策を「伊方発電所作業要領書作成手引き」ならびに作業要領書に反映し、改正内容を作業関係者に全員に周知する。