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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成23年度(2011年度)
- 伊方2号機湧水放出配管からの水漏れ
- 通報連絡日時:2012年1月5日11時39分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
通常運転中の伊方2号機において、保修員が原子炉補助建家地下の海水管室で湧水放出配管のフランジ近傍からの水漏れを確認した。
その後、当該漏れ箇所を応急補修し、漏えいが止まっていることを確認した。
漏えい水は、最大で約135リットルと推定され、サンプリングの結果、放射能は検出されなかった。
なお、漏えい水については、湧水ピットへ回収され系外への漏えいはない。
今後、原因を調査する。
本事象によるプラントへの影響及び環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
通常運転中の伊方2号機において、保修員が原子炉補助建家の海水管室において湧水放出配管のフランジ近傍から水漏れがあることを確認した。
調査の結果、湧水ピットに溜まった湧き水を湧水ピットポンプにより海水管に排水するための配管に微細な貫通穴が認められた。
本事象は、配管内面の亜鉛メッキの劣化が十分想定されていなかったことから、異種金属接触腐食の発生を招き、当該腐食が進行して貫通し、水漏れに至ったと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
対策
- 当該箇所を含む湧水ピット排水ラインA系統、B系統の排水ライン止め弁下流側から逆止弁までの配管について、耐食性に優れた内面ポリエチレンライニング配管に取り替えた。
- 当該配管近傍の水平配管について、海水管近傍に設置している逆止弁の定期的な点検時に、直接目視またはファイバースコープ等により配管内面の状況確認を実施することとし、該当する作業要領書を改正した。
- 内部流体に海水が通水される配管の取り替えを実施する場合は、異種金属が直接接触しないよう作業計画を検討することとし、標準発注仕様書に反映する。