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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成23年度(2011年度)
- 伊方2号機排気筒ガスモニタの一時停止
- 通報連絡日時:2012年1月27日18時45分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
1月27日(金曜日)18時45分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 定期検査中の伊方2号機において、1月27日(金曜日)17時53分頃、所内母線の一部の停電により補助建家排気筒ガスモニタによる監視が数分間停止した。
- その後、電源を復旧し、補助建家排気筒ガスモニタによる監視を再開した。
- 現在、詳細を調査中である。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
復旧状況等
1月28日(土曜日)1時40分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 調査した結果、当該モニタの監視停止期間は6分間であり、その間において放射性希ガスの放出が行われていないこと、当該モニタの停止前後の指示値に変化がないこと及び野外モニタの指示値にも異常がなかったことから、環境への影響はない。
- また、停電については、通常給電しているしゃ断器の点検のために、代わりに給電していた別のしゃ断器が開放したことによるものと推定している。
- なお、停電に伴い停止した機器については、停止の影響はなく、1月28日(土曜日)1時30分、正常に復旧していることを確認した。
- 今後、詳細を調査する。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方2号機において、所内母線の一部の停電により補助建家排気筒ガスモニタによる監視が数分間停止した。
調査した結果、当該モニタの監視停止期間は6分間であり、その間において放射性希ガスの放出は行っていないこと、当該モニタの停止前後の指示値に変化がないこと及び野外モニタの指示値にも異常がなかったことから、環境への影響はない。
なお、停電に伴い停止した使用済燃料ピットポンプ2A等の機器については、所内低圧母線復電後、系統のパラメータや現地確認により異常のないことを確認し、正常に復旧していることを確認した。
本事象は、安全防護系シーケンス盤A故障警報の発報後の警報復帰手続きが予定外の操作手順であったため、明確に定めたものがなく、保修員と現地保修員の連絡はシーケンスを使った電話による口頭で行われ、更に現地保修員には早期に警報を復帰させたいというあせりが生じ、警報復帰操作手順が正確に伝わらなかったことから、保修員が検討した警報復帰操作が行われず、受電中の連絡しゃ断器のインターロックが動作し停電したと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 予定外の操作手順を含む作業を実施する場合は、隔離操作票や作業手順書に操作内容を記載し、系統管理課長もしくは当直長に了解を得ることについて、マニュアルを改訂し、明記した。
- 関係者間の意思疎通を図る等のワンポイントレッスンを作成した。
- 上記の内容を所員に周知した。