平成23年度(2011年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡雑固体焼却設備排気筒じんあいモニタの異常

一覧に戻る
通報連絡日時:2012年2月29日2時05分
県の公表区分B

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表

異常の内容

2月29日(水曜日)2時05分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。

  1. 停止中の雑固体焼却設備において、2月29日(水曜日)1時06分頃、焼却炉排気筒じんあいモニタの不調を示す信号が発生した。
  2. 現在、詳細を調査中である。

復旧状況等

2月29日(水曜日)11時25分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。

  1. 調査した結果、当該モニタ検出部のじんあい捕集用ろ紙がずれたため、ろ紙切れ検出センサーが動作し、現地盤に「ろ紙切れ」警報が発信したことが判明した。
  2. そのため、当該ろ紙を取り替えて、正常に動作することを確認し、2月29日(水曜日)11時10分通常状態に復旧した。
  3. 今後、詳細を調査する。
  4. なお、警報発信時、雑固体焼却設備は停止中であり排気筒からの放射性ガス放出はなく、また、野外モニタの指示値に異常がなかったことから、環境への影響はない。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

停止中の伊方発電所雑固体焼却設備において、排気筒じんあいモニタの不調を示す信号が発信した。

調査した結果、当該モニタ検出部のじんあい捕集用ろ紙がずれたため、ろ紙切れ検出センサが動作し、現地盤に「ろ紙切れ」を示す信号が発信したことを確認した。
模擬試験を実施したところ、ろ紙供給側スプールを緩め、ろ紙が弛んだ状態でろ紙送りを行うと、ろ紙上端の変形、巻取りろ紙の段差が発生し、再現が確認された。

本事象は、検知センサの検知幅がろ紙ずれ幅寸法に対して裕度が少ない設備のもとで、ろ紙供給側スプールにおいて供給側ろ紙が弛んでろ紙ずれが生じたことにより、ろ紙切れは発生していないにも係わらず、この状態で「ろ紙切れ」を示す信号の発信に至ったものと推定。

本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。

対策

  1. 当該モニタおよび同型式のものを使用しているろ紙切れ検知センサを、ろ紙のずれ幅寸法に対してより確実な検知が行える構造(検知センサをろ紙の上下に設置)のものに取替を実施する。
  2. ろ紙供給側スプールにおいて、供給側ろ紙が弛み、ろ紙ずれの要因となる可能性のあるろ紙押さえナット部及びパーマトルク部について、管理を徹底するため作業要領書を改訂する。
  3. 改訂された要領書に基づき、日常保修点検(1ヶ月点検、6ヶ月点検)及び定期点検を実施し、健全性を確認する。

県の公表

GET Adobe Acrobat Reader
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、
Adobe Acrobat Readerが必要です。
Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、
バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。
異常通報連絡 メニュー
ページの先頭へ