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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成24年度(2012年度)
- 伊方1号機屋内消火配管からの水漏れ
- 通報連絡日時:2012年4月21日5時17分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
定期検査中の伊方1号機において、タービン建家の3階天井からの水漏れを運転員が発見した。
消火系統の弁を閉したところ、水漏れは減少したものの、別のタンクからも水圧がかかっていたため、まだわずかに漏えいしていることを確認した。
調査の結果、消火系配管に微小な穴が開き、そこから水漏れしていることを確認した。
漏えい水は、約10リットルと推定され、念のため分析した結果、放射能は検出されなかった。
漏れ箇所については、応急補修を実施し、漏えいが止まっていることを確認した。
今回の漏えいによる設備への影響はなく、また、漏えい量がわずかであったことから、消火系統の機能にも影響はなかった。
その後、当該配管の取替えを実施し、漏えいないことを確認し、通常状態に復帰した。
今後、詳細を調査する。
本事象による環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方1号機において、タービン建家3階天井から水漏れがあることを運転員が発見した。
調査の結果、消火配管に微小な穴が開き、水漏れしていることを確認した。
本事象は、経年使用により亜鉛めっきが劣化してめっき効果がなくなり、長手継手溶接部に沿った溝状部位の腐食が発生進展し、貫通に至ったものと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
対策
- 当該配管については、新品の長手継手溶接部なしの圧力配管用炭素鋼鋼管に取替えた。
- 1,2,3号機の消火配管のうち、当該配管と同じ仕様でかつ、配管直下に重要な電気・計装設備が設置されている箇所の配管については、今後長手継手溶接部なしの圧力配管用炭素鋼鋼管に取替えを実施する。
- 1,2,3号機の消火配管のうち、当該配管と同じ仕様でかつ、今回同様に天井裏等容易に点検ができない箇所についても、今後圧力配管用炭素鋼鋼管に取替を実施する。