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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成24年度(2012年度)
- 伊方発電所火災感知器の異常
- 通報連絡日時:2012年8月31日13時15分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
伊方発電所内の統合倉庫において、火災の発生を示す信号が発信したため、直ちに現地確認を行ったところ、火災のないことを確認した。
調査の結果、当該エリアの感知器1個に不具合があること確認した。
このため、不具合の確認された感知器を新品に取り替えて異常のないことを確認し、通常状態に復旧した。
復旧までの間は、監視人により火災感知器での監視が不能となったエリアに火災等の異常がないことを確認している。
今後、詳細を調査する。
本事象によるプラント及び環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方3号機において、中央制御室の火災受信機盤で統合倉庫の火災を示す信号が発信した。
調査の結果、統合倉庫に設置した感知器1個に水滴が付着していることを確認した。
本事象は、当該感知器裏に水が溜まり、信号線が短絡したため、火災信号が発信するとともに当該エリアの応答がなくなったと推定。
また、感知器裏に水が浸入した原因は、感知器の真上に設置されている空調機の室外機支持用アンカーが防水層を貫通しているため、水が入りやすくなっていたこと、及びアンカーの真下に感知器の配線用ボックスが埋め込まれており、コンクリート厚が薄くなっていたことから、ひび割れが入ったものと推定。
なお、復旧までの間は、当該火災受信機の監視対象エリアに監視人を配置し、火災のないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
対策
- 当該感知器を漏水の影響を受けない箇所へ移設したうえで、感知器の取り替えを行い、健全性を確認のうえ復旧した。
- 当該感知器へ水が浸入しないよう浸入原因となった室外機支持用アンカーとシール試験用シールを撤去後に防水処理を実施した。また支持用アンカーを撤去した代替として隣接する空調機の室外機と固定金物で接続し、補強を実施した。
- 建築工事に関する工事仕様書の工事上の注意事項に「漏水防止の観点より屋上部にアンカーを設置する場合は、アンカー下部に感知器等が配置されないように考慮すること。」旨の記載を追記する。