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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成24年度(2012年度)
- 伊方2号機格納容器じんあいモニタ及びガスモニタの異常
- 通報連絡日時:2012年11月27日8時08分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
平成24年11月27日(火曜日)8時8分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 定期検査中の伊方発電所2号機において、11月27日(火曜日)7時24分、R-11(格納容器じんあいモニタ)のサンプラの不調を示す信号が発信した。
- 詳細については、現在調査中。
その後の状況等
11月27日(火曜日)17時15分、四国電力株式会社から、その後の状況等について以下のとおり連絡がありました。
- その後、R-11(格納容器じんあいモニタ)、R-12(格納容器ガスモニタ)の真空ポンプが真空度高により停止していることを確認した。
- また、当該モニタのサンプリング配管を点検した結果、ドレン排出口等より水の排出を確認した(約1,200cc)。排出された水を分析した結果、放射能濃度は十分低いことを確認した。
- 今後、引き続き、当該モニタ等の詳細調査を行う。
- なお、当該モニタの調査中における格納容器内の監視については、格納容器内のエリアモニタにより行っている。
復旧状況等
平成25年2月8日(金曜日)10時9分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 調査の結果、当該モニタのサンプリング配管周辺の温度低下により配管内の空気が結露し、その結露水がモニタ内のろ紙に付着して真空ポンプへ空気が流れにくくなった結果、真空ポンプが停止したことを確認した。
- サンプリング配管内の空気の結露防止のため、サンプリング配管にヒータを取り付けたことにより、結露の発生が抑制された結果、モニタの運転に支障がないことを確認したことから、2月8日(金曜日)9時57分、通常状態に復旧した。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方2号機において、中央制御室で格納容器じんあいモニタのサンプラの不調を示す信号が発信した。
調査の結果、格納容器じんあいモニタ及びガスモニタの真空ポンプが停止していることを確認した。その後、サンプリング配管を点検したところ、ドレン排出口等から水が排出されたことを確認した。
本事象は、格納容器内の湿度が高い状態において、原子炉補助建家内の温度が低下し、サンプリング配管周辺の温度も低下したため、配管内の空気が結露し、その結露水がじんあいサンプラ内のろ紙に付着して真空ポンプへ空気が流れにくくなった結果、真空ポンプが停止したものと推定。
本事象による環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 格納容器じんあいモニタ及びガスモニタ廻りのサンプリング配管にヒータを取り付け、サンプリング配管内の格納容器内空気が露点温度以下に低下することを防ぎ、結露の発生を抑制する処置を実施した。
- 上記モニタと同じサンプリング配管から分岐された格納容器内空気を用いて測定を行っているヨウ素トリチウムサンプラにおいても、サンプラ内ヒータの取り付けを実施した。
- 上記モニタ廻りで、定期的に毎週1回実施している放射性希ガスのサンプリングを行う際のドレン水発生状況確認を今後とも継続して実施する。