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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成24年度(2012年度)
- 伊方3号機変圧器消火装置減圧弁の異常
- 通報連絡日時:2013年1月10日14時50分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
定期検査中の伊方3号機において、変圧器消火水の放水テストを実施したところ、放水ノズルから消火水が出ないことを確認した。
調査の結果、消火ポンプを起動した状態で、当該消火水ラインの減圧弁下流の圧力上昇が認められなかったことから、同弁に不具合があることを確認した。
その後、弁の分解点検を実施したところ、圧力を調整する配管に異物があることを確認したため、異物の除去及び当該配管の清掃後、放水テストを実施して異常のないことを確認し、通常状態に復旧した。
復旧までの間は、消防車を配備して速やかに消火を行える体制を整備していた。
本事象による環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方3号機において、変圧器消火装置の放水テストを実施したところ、放水ノズルから消火水が出なかったことから、変圧器消火装置を確認した結果、減圧弁に不具合があることを確認した。
その後、当該減圧弁の分解点検を実施した結果、圧力を調整する配管に異物があることを確認した。
本事象は、消火用水配管で発生した錆が剥離して、消火装置の放水テスト後の消火水の圧力差により当該減圧弁の圧力を調整する配管に下流側から流入し、異物として徐々に狭隘なニードル弁付近に蓄積した結果、今回の放水テスト時に閉塞に至り、減圧弁が正常に開動作せず消火水が出なくなったものと推定。
本事象による環境への放射能の影響はなかった。
対策
- 当該減圧弁について、分解点検を実施するとともに、圧力を調整する配管内の異物の除去及び当該弁の清掃を実施し、放水テストにて正常に動作する事を確認した。
- 今後、当該減圧弁については、5年に1回定期的に分解して清掃を実施する。
- 消火用水配管に設置されており、錆が詰まる可能性がある同型式の減圧弁(圧力を調整する配管付き減圧弁)である3号機消火ポンプ冷却水減圧弁1台については、速やかに点検を実施し、今後当該減圧弁同様に、5年に1回定期的に分解して清掃を実施する。