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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成26年度(2014年度)
- 集合作業場の火災受信機の不具合
- 通報連絡日時:2014年8月5日20時43分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
伊方発電所構内の周辺建屋について、火災報知受信機の異常を示す信号が発信したことから、直ちに現地確認を行い、火災のないことを確認した。
その後、1,2号機油庫等の受信機内のヒューズ切れが確認され、当該ヒューズの取替えを行った。この結果、3号総合排水処理建屋に関連する集合作業場の火災を示す信号が復帰しないことから、詳細点検を実施した。
集合作業場の火災受信機が正常に動作しないことを確認したため、火災受信機内基板を新品に取替え、正常に動作することを確認し、通常状態に復旧した。
復旧までの間、監視カメラやパトロールによる監視を強化し、火災のないことを確認した。
本事象によるプラントへの影響および環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
中央制御室において、伊方発電所3号機総合排水処理建屋の火災受信機の異常を示す信号が発信したため、現地確認し、火災のないことを確認した。
現地確認した結果、3号総合排水処理建屋の受信機内のヒューズ切れが確認されたことから、当該ヒューズを取替えたが、3号機総合排水処理建屋に関連する集合作業場の火災を示す信号が復帰しないことから詳細点検を実施した。
調査の結果、総合排水処理建屋の火災受信機へ信号を送っている集合作業場の火災受信機が故障していることを確認した。
本事象発生時は、伊方発電所付近で落雷が多発していたため、集合作業場の屋外信号線より雷サージが侵入し、火災受信機内の当該基板に組込まれた部品の仕様を超える大きな電流と高い電圧が印加され故障に至ったと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
対策
- 当該基板の取替えを行い、正常に動作することを確認し、通常状態に復旧した。
- これまでと同様に定期的な点検(法定点検)を適切に実施するとともに、予測のつかない自然現象による一過性の落雷に対しては、万一の故障に備え、速やかな対応を行うため火災受信機基板の予備品を常備する。
なお、万一故障した場合には、予備品と速やかに取替を行うため、夜間・休日を問わず関係会社およびメーカに連絡が取れる体制を整えると共に、復旧までの間は、監視カメラやパトロールによる監視を強化し、火災のないことを確認する。