- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成26年度(2014年度)
- 伊方2号機技術員控室の発煙
- 通報連絡日時:2014年9月23日12時55分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
1,2号機中央制御室において、2号機タービン建家の技術員控室の火災を示す信号が発信した。
直ちに現地確認をしたところ、室内に煙を確認したため、消防署に通報した。
炎は確認されなかったため、消火活動は実施しておらず、傷病者もなかった。
その後、運転員は発煙がおさまっていることを確認した。
消防署による現場確認の結果、「技術員控室に設置しているエアコン内部の基板回路のコンデンサ不良による発煙事象とみられる。」と、火災ではない旨の判断がなされた。
本事象によるプラントへの影響および環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
中央制御室において、伊方発電所2号機タービン建家の技術員控室の火災を示す信号が発信したため、運転員が現場を確認したところ、技術員控室内で煙を確認した。技術員控室の天井に煙が充満していたため、天井面に設置されているエアコンを確認したところ、エアコン内の送風機用コンデンサの外装部に亀裂が生じ、内蔵物が流出していることを確認した。
調査の結果、当該コンデンサは、保安機構付のコンデンサではなかったことから、経年使用により電気的ストレスが長期間加わり、コンデンサ素子を構成する絶縁フィルムの絶縁が劣化し、絶縁破壊を起こし短絡状態となり過大な電流が流れ異常発熱したため、絶縁フィルムと充填樹脂が溶融、気化し、内圧の上昇により、外装に亀裂が生じ、気化した絶縁フィルムと充填樹脂が亀裂部から流出し煙状になったと推定。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への影響はなかった。
対策
- 発煙事象が発生したエアコンは、コンデンサ等の部品の取外・電源遮断の処置をすることにより、使用出来ない状態としており、今後撤去する。
- 伊方発電所構内で設置されているエアコンにおいて、本事象に至る原因となった当該コンデンサと同様のコンデンサを使用しているエアコンについては、絶縁破壊が起きたとしても、発煙事象に至らない対策のとれた保安機構付コンデンサに取替を実施する。
- 電気用品安全法の省令により製造者に対して電動機用コンデンサに係る同様の要求があり、連続運転している換気扇等について、本事象に至る原因となった当該コンデンサと同様のコンデンサの使用状況を今後調査し、取替え等計画していく。