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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成26年度(2014年度)
- 伊方3号機補助ボイラ煙突に設置している避雷針の折損
- 通報連絡日時:2014年11月26日10時53分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
伊方発電所3号機は、定期検査中のところ、補助ボイラの煙突に設置している避雷針が折損していることを確認した。
その後、折損した避雷針は安全確保のために撤去した。
今後、交換用の避雷針を準備でき次第、当該避雷針を取り付けるとともに、引き続き、折損した原因を調査する。
本事象による環境への放射能の影響はない。
その後、交換用の避雷針を設置した。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
伊方3号機は定期検査中のところ、補助ボイラの煙突に設置している避雷針支持管が折損していることを確認した。
調査の結果、当該避雷針支持管はSUS304を材料に使用しているが、SUS304などのステンレス鋼は付着塩分濃度等の条件により孔食を発生することが知られている。当該避雷針は海岸近くの屋外に設置しており、海水飛沫が付着したことにより孔食が発生したものと考えられる。
さらに、近接した位置に発生した2個の孔食が起点となり、風による繰返し荷重を受けることによって疲労亀裂が進展し、最終的に風荷重を受けて横倒しになったものと推定した。
対策
- 避雷突針が取付けられている上端部と接地線との接続を行っている下端部以外を、既設と同仕様の健全な支持管に取替え復旧した。
- 折損した避雷針と同様に支持管にステンレス鋼を用い、設置後15年を超える避雷針について、避雷機能に影響のない亜鉛めっき炭素鋼や塗装したステンレス鋼への取替を順次実施する。また、取替後は、定期的な点検において亜鉛めっきや塗装の状態を確認し、亜鉛めっきなどにはがれや錆が見られた場合は手入れや塗装による補修を実施し、鋼材の腐食を防止する。なお、鋼材が腐食し、手入れや塗装では処置できない場合は取替えを行う。