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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成28年度(2016年度)
- 伊方発電所九町越守衛所他の火災受信機盤等の不具合
- 通報連絡日時:2016年6月20日10時55分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
九町越守衛所において、火災受信機盤の交流電源の異常を示す信号が発信した。
調査の結果、九町越守衛所、平碆守衛所および産業廃棄物他処理建屋の火災受信機盤に異常が確認されたため、これらの火災受信機盤を取り替えた。
また、九町越守衛所から平碆守衛所間の信号ケーブルに異常が確認されたため、別の信号ケーブルへ取替え、正常に動作することを確認し、通常状態に復旧した。
復旧までの間、パトロールによる監視を強化し、火災のないことを確認した。
今後、引き続き、原因調査を実施する。
本事象によるプラントへの影響および環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
伊方発電所の九町越守衛所において、火災受信機盤の交流電源の異常を示す信号が発信した。
調査の結果、火災受信機盤内のヒューズ切れを確認し取り替えたところ、火災受信機盤の異常を確認した。また、火災受信機盤間の信号ケーブルにも異常を確認した。
詳細調査の結果、火災受信機盤内の基板の部品が故障していることを確認した。
本事象発生時は、伊方発電所近辺で落雷が多発しており、火災受信機盤に接続している屋外信号配線から雷サージが侵入し、基板の部品の仕様を超える大きな電流や高い電圧が印加され、故障したものと推定した。
なお、信号ケーブルには故障はなく、経由している警備用設備の伝送装置に不具合があることを確認した。
対策
- 異常を確認した火災受信機盤を取り替え、正常に動作することを確認した。
- 信号ケーブルについては、火災受信機異常信号ケーブルに切替することで、今後同様な不具合が発生しても、火災受信機盤を取替することで、速やかに復旧できることとした。
- これまでと同様に定期的な点検(法定点検)を実施するとともに、速やかな復旧を行うため、火災受信機盤の予備品を常備する。万一異常が発生した場合には、早期復旧に向け、関係会社やメーカと連携を図り予備品に取り替えするとともに、復旧までの間は、監視カメラやパトロールによる監視を強化し、火災がないことを確認する。