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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成29年度(2017年度)
- 伊方3号機300kVA電源車の起動試験時の不具合
- 通報連絡日時:2017年11月17日16時38分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
定期検査中の伊方発電所3号機において、300kVA電源車(No.3)の定期試験中、発電機が起動しないことから、外観調査したところ、ガバナコントローラ(速度制御器)の配線に変色を確認した。
本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はない。
その後、変色した配線及びガバナコントローラを取り替え、機能試験を行い運転に異常のないことを確認し、通常状態に復旧した。
今後、起動しなかった原因について調査する。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
第14回定期検査中の伊方発電所3号機屋外(管理区域外)において、300kVA電源車(No.3)の定期試験(無負荷試験)中、発電機が起動しないことから、外観調査したところ、保修員がガバナコントローラの配線に変色を確認した。
調査の結果、本事象は、300kVA電源車の起動操作時にガバナコントローラ内のコンデンサが一般的な部品故障により短絡し破損したため、ガバナコントローラが動作せず、発電機が起動しなかったものと推定した。
対策
- 300kVA電源車(No.3)の変色した配線及びガバナコントローラの取替えを行い、機能の健全性を確認のうえ復旧した。
- 300kVA電源車は、万一の故障発生時においても、全3台のうち他の2台の電源車による給電対応が可能である。また、ガバナコントローラは、速やかに部品調達及び取替えが可能であり、これまでどおり300kVA電源車の製作メーカと連携を密に行う等の保守体制を維持し、迅速な対応に努める。
- 300kVA電源車(No.1)及び(No.2)のガバナコントローラにおいて、今回部品故障により短絡したと推定されるコンデンサと同一箇所のコンデンサが短絡故障していないことを、抵抗値測定により確認した。