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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 平成30年度(2018年度)
- 伊方3号機原子炉補助建屋内での火災
- 通報連絡日時:2018年4月3日11時07分
- 県の公表区分A
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
4月3日(火曜日)11時7分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所にて以下のとおり119番(消防署)へ連絡した。
- 現地確認時間:4月3日(火曜日)10時55分
- 119番(消防署)連絡時間:4月3日(火曜日)11時00分
- 場所:伊方3号機管理区域内
- 発生状況:フォークリフトの火災を消火器により消火した。(10時56分)
- 消火活動:あり
- 傷病者:なし
- 環境への放射能の影響:なし
火災の状況等
4月3日(火曜日)11時32分、四国電力株式会社から、火災の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 4月3日(火曜日)10時55分頃、3号機原子炉補助建屋4階(管理区域内)において、フォークリフトで廃棄物空容器の運搬作業を実施中のところ、同フォークリフトから火災が発生した。
- ただちに、作業員が消火器にて初期消火を実施した。
- 他設備への延焼はない。
- 消防署には同日11時00分に通報している。
- 今後、原因を調査する。
- 本事象による3号機プラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
定期検査中の伊方発電所3号機の原子炉補助建屋4階(管理区域内)において、電動フォークリフトで廃棄物を収納するための空容器の運搬作業を実施後、電動フォークリフトを所定の駐車位置に移動していたところ、電動フォークリフト内部から発火したため、作業員がただちに消火器により初期消火した。その後、消防署により鎮火していることを確認した。
本事象は、フラッシャーリレーの一定率で発生する偶発的な部品故障で部品温度が上昇したことによりはんだが溶融し、その溶融したはんだにより短絡が発生し、過大な電流が流れ、フラッシャーリレーの発火に至ったものと推定した。
対策
- 当該フォークリフトは、粉末消火薬剤の影響を考慮し、モータ等の主要部品を取り換える必要があることから、フォークリフト本体を新品に取り替える。また、取り替えの際には、同型の電子式フラッシャーリレーではないものとする。
- 当該フォークリフトと同型の電子式フラッシャーリレーが用いられている電動フォークリフト(1台)については、念のため、火災が発生しにくい構造の機械式フラッシャーリレーに変更する。