平成30年度(2018年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方3号機補助ボイラ建屋消火設備の異常信号の発信

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通報連絡日時:2018年7月12日1時09分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表

概要

伊方発電所3号機は定検中のところ、補助ボイラ建屋の消火設備の異常を示す信号が発信した。原因は調査中である。
本事象による環境への影響はない。
発電所内において火災は発生していない。
本事象の発生に伴い、補助ボイラ建屋二酸化炭素消火設備制御盤3号に「地絡」を示す表示灯の点灯を確認した。

調査の結果、当該盤から補助ボイラ燃料タンク(地下埋設)に設置している火災感知器(熱感知器)への回路の絶縁が低下しており、また、当該感知器の端子箱の一部が浸水していることを確認した。
当該感知器の手入れ及び点検後、絶縁状態の回復、異常を示す信号の復帰を確認した。その後、当該感知器の機能確認を実施し、念のため感知器の防水処理をして、通常状態に復帰した。

なお、復旧までの間、監視人の配置またはカメラによる監視にて火災のないことを確認していた。
今後、原因を詳細調査する。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

伊方3号機は定期検査中のところ、中央制御室において、補助ボイラ建屋(管理区域外)の消火設備の異常を示す信号が発信した。

調査の結果、中央制御室の異常信号は、補助ボイラ建屋二酸化炭素消火設備制御盤3号にて地絡表示が点灯したことにより発信し、地絡表示灯は補助ボイラ燃料タンクのマンホールの内部に水が浸入したことにより、感知器端子箱の内部に浸水し、感知器側リード線が浸かり絶縁抵抗値が低下し、点灯したものと推定した。

なお、マンホール内部への水の浸入は、マンホール蓋の接合面に砂等により生じた隙間と配管ダクトとマンホールの地上面の隙間により、水の浸入経路ができたことと、平成30年7月豪雨による降雨量が多かったことが重なり、通常より多くの水が浸入してきたものと推定した。

対策

  1. 当該マンホール内部の水溜まりを排水し、感知器端子箱内及び感知器側リード線の乾燥措置等の手入れを行った後、端子箱と電線管の接続部、端子箱の部品の接続部等にゴムシール材(シリコンシーラント)を塗布し、感知器の防水処置を実施した。
  2. 補助ボイラ燃料タンク及び類似地下燃料タンクのマンホール蓋の接合面に砂等が確認された箇所について、砂等の除去などの清掃及び点検を行った。
  3. 雨水の浸入を想定していないマンホールを閉止(中蓋の閉止も含む)する際には、マンホール蓋の接合面の点検・手入れを実施することを作業要領に追加する。
  4. 当該感知器が収められているマンホールについて、配管ダクトとマンホールの地上面の隙間からの雨水等の浸水を防ぐ目的で、マンホール蓋の外側にカバーを追加する。

県の公表

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