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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和元年度(2019年度)
- 伊方発電所総合浄化槽排水貯槽からの水漏れ
- 通報連絡日時:2019年6月18日8時48分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
概要
屋外の総合浄化槽の排水貯槽において、排水が溢れ出ていることを社員が確認した。
当該排水は敷地内にとどまっており、海への流出はない。
調査の結果、電気設備点検に伴い、排水貯槽の移送ポンプが停止するため、仮設の移送ポンプとホースで排水貯槽に溜まった排水を別の貯槽へ移送していたが、ホースが折れて閉塞したことから移送ができなくなり、排水貯槽の水位が上昇し、溢れ出たものと推定した。
その後、ホースの折れを解消したことから、正常に排水が移送されて排水貯槽の水位低下していることを確認し、排水の流出の停止を確認した。
なお、溢れ出た排水の量は約40リットルと推定した。排水が溢れ出た箇所については、洗浄したのち拭き取りを実施した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
屋外の総合浄化槽の排水貯槽において、排水が漏れ出ていることを当社社員が確認した。漏れた排水は敷地内にとどまっており、海への流出はなかった。
調査の結果、電源設備点検に伴う停電により、排水貯槽の移送ポンプが停止するため、仮設の移送ポンプとホースで排水貯槽に溜まった排水を別の貯槽へ移送していたが、ホースが折れて閉塞したことから移送ができなくなり、排水貯槽の水位が上昇し、漏れ出たものと推定した。
その後、ホースの折れを解消したことから、正常に排水が移送されて排水貯槽の水位が低下していることを確認し、排水の漏れの停止を確認した。
なお、漏れ出た排水の量は約40リットルと推定した。
排水が漏れ出た箇所については、洗浄したのち漏れた排水の拭き取りを実施した。
排水貯槽からの水漏れについては、排水の移送に使用していた仮設ホースが折れ曲がって閉塞したことで、排水貯槽の排水の移送が行われず、流入する排水により排水貯槽の水位が上昇したことで漏えいに至ったものと推定した。
仮設ホースが折れ曲がった原因は、仮設ホースが必要以上に余長があったこと、仮設移送ポンプは自動で起動及び停止をするため未通水時の仮設ホースは軽いこと、また、ホースの敷設場所が屋外で海からの風の影響を受けやすかったことから、これらの要因が重なり、仮設ホースの使用中にホースが折れ曲がったものと推定した。
対策
- 排水貯槽の排水の移送作業においては、適正な長さの仮設ホースを選定し、仮設ホースが折れ曲がらないよう直線に敷設する。さらに、簡単に折れ曲がらないホースを使用する。
- 排水貯槽の排水移送以外の作業においても、屋外で仮設ホースを用いてプラント設備のタンク間の移送を行う際、移送状況の確認ができない場合は、敷設経路を考慮した適正な長さのホースを選定し、ホースが折れ曲がらないよう直線に敷設する。なお、障害物等により、直線敷設が困難な場合は、簡単に折れ曲がらないホースを使用する等の対策を講じることとする。
- 屋外においてタンク間の移送に仮設ホースを設置する場合の注意事項(ホース長、ホースの固縛、使用前の立会確認等)を記したワンポイントレッスンを作成し、所内関係個所へ周知した。