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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和元年度(2019年度)
- 伊方1,2号機純水装置の配管フランジ部からの水漏れ
- 通報連絡日時:2019年6月29日8時55分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
1,2号機の純水装置にて、保修員が配管フランジ部から、再生用水(脱塩水)が漏えいしていることを確認した。
このため、漏えい箇所を隔離し、漏えいは停止した。
漏えいした水は純水装置外へは漏れ出ていない。
現場調査を実施した結果、配管フランジ部のガスケットが損傷していることを確認したため、ガスケットの取り替えを実施した。
その後、当該部に通水して漏れが無いことを確認し、通常状態へ復旧した。
なお、漏えいした再生用水の量は、約200リットルと推定した。漏えいした水はふき取りを実施した。
本事象による環境への放射能への影響はない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
1、2号機の純水装置にて保修員が配管の流量計取り付けフランジ部(以下「フランジ部」という。)から再生用水(脱塩水)が漏えいしていることを確認した。このため、漏えい個所を隔離し、漏えいは停止した。
なお、漏えいした水は純水装置内のコンクリート床面にとどまっており、純水装置外への流出はなかった。漏えい量は約200リットルと推定しており、ふき取り回収し、1、2号機総合排水処理装置で処理した。
現場調査を実施した結果、フランジ部のガスケットが損傷していることを確認したため、ガスケットの取り替えを実施後、通水状態で漏えいのないことを確認し、通常状態に復旧した。
調査の結果、1、2号機純水装置更新工事で設置した時からガスケットがフランジの中心位置からずれ、ボルトに接触していた状態となっていたものと推定した。このため、長期にわたる再生用水ポンプの運転、停止による圧力変動により、ガスケットに偏った圧力が加わったことで、ガスケットのボルトに接触していた箇所に小さな亀裂が生じ、徐々に亀裂が進展し、貫通、漏えいに至ったものと推定した。
対策
- ガスケットを新品に取り替えて復旧した。
なお、念のため、今回取り替えたガスケットはフランジ面の中心位置からずれが発生しにくいフランジボルトを通す穴を開けた全面フランジガスケットを使用した。 - 1、2号機純水装置内の類似のフランジ部(115箇所)のガスケットについて確認を行った結果、水漏れ等の異常は認められなかったが、今回の事象と同様にフランジ中心位置からのずれや微小なひびが確認された6箇所のガスケットは、新品のガスケットに取り替えを行う。