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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和元年度(2019年度)
- 伊方1,2号機送電線自動復旧装置の異常信号の発信
- 通報連絡日時:2019年7月23日5時25分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
異常の内容
7月23日(火曜日)5時25分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 7月23日(火曜日)4時32分頃、1、2号機中央制御室において「AOS装置故障」の信号が発信した。
- 今後詳細を調査する。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
その後の状況等
7月23日(火曜日)11時52分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 現場調査を実施した結果、送電線自動復旧装置の故障を示す表示灯が点灯していたことから、同装置を7月23日(火曜日)7時51分に不使用とし、同日9時29分に当該装置のリセット操作を実施したところ故障表示灯が消灯した。
- 引き続き、故障表示灯が点灯した原因を調査する。
- 本装置を不使用としている期間、落雷等により送電線が停電した場合は、運転員が手動で操作し、復旧する。
復旧状況等
8月21日(水曜日)14時8分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- その後、同装置の点検を行い、装置に異常のないことを確認したことから、同装置を使用状態に戻し、8月21日(水曜日)14時00分に通常状態に復旧した。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
1,2号機中央制御室に「AOS装置故障」の信号が発信したため、現場調査を行った結果、送電線自動復旧装置(以下「AOS装置」という。)「装置故障」の異常を示す表示及び同装置に取付けられている伊方北幹線1号線用再閉路ユニット「装置故障」の異常を示す表示を確認したことから、同装置を不使用とした。
このため、保修員にて伊方北幹線1号線用再閉路ユニット内を点検した結果、伊方北幹線1号線用再閉路ユニット内基板の異常を示す表示灯が点灯していることを確認したため、当該基板のリセット操作を実施したところ、「装置故障」表示が復帰した。
その後、メーカによる同装置の点検及び自動点検の動作状況を確認した結果、装置に異常は認められないことから、同装置を使用状態に戻し、その後の運転状況確認においても異常は認められないことから、正常である事を確認し、通常状態に復旧した。
今回、AOS装置の伊方北幹線1号線用再閉路ユニット内基板の異常を示す表示灯(常時監視のうち電源監視用)が点灯したが、信号リセット操作により消灯したこと、また、その後のメーカによる点検や運転状況(常時監視)及び自動点検において異常が認められないことから、本事象は、AOS装置の伊方北幹線1号線用再閉路ユニット内での一過性の要因により、「装置故障」の異常を示す信号が発信したものと推定する。
対策
今回の事象は一過性の要因であり根本的な原因究明や対策は困難であるため、今後ともAOS装置の異常時の対応が適切にできるよう、万一当該装置が故障した場合はAOS装置を使用せず、必要に応じて運転員による手動操作にて対応する。なお、その対応を徹底するため、運転員へのマニュアルの再周知を行う。