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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和元年度(2019年度)
- 伊方3号機 格納容器スプレイポンプフルフロー止弁の操作不能
- 通報連絡日時:2019年8月16日16時43分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
8月16日(金曜日)16時43分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は、定格熱出力一定運転中のところ、格納容器スプレイポンプ3A定期運転のため系統構成中のところ、格納容器スプレイポンプ3Aフルフロー止弁(CP-018A)の弁蓋と弁棒の隙間に弁誤開放防止用の鎖が噛み込み、当該弁の操作ができないことを本日16時00分、保修員が確認した。
- 今後詳細を調査する。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
その後の状況等
8月16日(金曜日)20時29分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- その後、格納容器スプレイポンプ3Aフルフロー止弁(CP-018A)に噛み込んだ鎖は、工具を用いて外した。
- 引き続き、当該弁を開閉操作し、20時14分に、弁の機能に異常がないことを確認した。
- 今後、当該ポンプの定期運転を再開する。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
通常運転中の伊方発電所3号機の原子炉補助建屋1階(管理区域内)において、格納容器スプレイポンプ3Aの定期運転のため、格納容器スプレイポンプテストラインの弁(以下「フルフロー止弁」という。)を操作していたところ、弁蓋と弁棒の隙間に弁誤操作防止用の鎖が噛み込み、フルフロー止弁の操作ができないことを保修員が確認した。
その後、フルフロー止弁に噛み込んだ鎖について工具を用いて外した後、フルフロー止弁の開閉操作を実施し、弁の機能に異常がないことを確認した。
現場操作者は弁の操作時に弁棒と鎖の接触状態を確認していないが、再現試験により、弁棒と鎖が接触した状態で弁操作を実施した場合、鎖が弁棒に絡まる可能性のあることが確認できた。このことから、今回、鎖を弁ヨーク部にぶら下げた時に鎖と弁棒が接触し、弁の開操作により鎖が弁蓋と弁棒の隙間に噛み込んだものと推定した。
対策
- 社内規定に「弁操作を行う際には、弁から鎖を完全に取り外したのち操作する。」を明記し、運転員に周知する。
- 今回の事象を教訓とした資料を作成し、運転員の教育を実施する。