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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和元年度(2019年度)
- 伊方3号機特定重大事故等対処施設に係る工事中の鉄筋の落下
- 通報連絡日時:2019年9月6日14時51分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
異常の内容
9月6日(金曜日)14時51分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は定格熱出力一定運転中のところ、9月6日(金曜日)14時00分頃、屋外で工事中の鉄筋が落下した事を当社社員が確認した(落下時刻13時45分頃)。
- 詳細は調査中である。
- なお、本事象による負傷者はなく、プラント設備への影響及び環境への放射能の影響はない。
(発生場所は伊方3号機特定重大事故等対処施設工事現場)
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
伊方発電所構内の屋外で鉄筋ユニット吊り込み作業中のところ、鉄筋が落下していることを四国電力社員が確認した。その後、落下した鉄筋を回収した。
協力会社作業員は、作業手順では鉄筋ユニットの吊りクランプ取付け位置の縦列の鉄筋全数について、横列の鉄筋との交差箇所を全数結束することとなっていたが、外周部の全数結束位置と近いため当該縦列の全数結束は不要と考え、当該縦列の全数結束をしなかった。
作業手順の指導・指示を行うべき作業責任者が、作業手順通りの作業となっていることを確認していなかった。また、元請会社が行う協力会社への監督・指導も十分でなかった。
以上の結果、縦列の全数結束が不十分な状態で吊り込み作業が行われたことから、一部の結束部に過大な荷重がかかり、当該結束線が破断して、鉄筋が落下するに至ったものと推定した。
対策
- 当該鉄筋ユニット吊り込み作業(以下、「当該作業」という。)において、鉄筋ユニットの結束位置を示した看板(表示板)を作成し、作業現場の関係者が見やすい場所に掲示した。
当該作業において、作業責任者とは別に鉄筋ユニット責任者を選任し、作業責任者と鉄筋ユニット責任者による以下の作業管理を徹底する。
また、元請会社は、確認を終えた作業責任者から連絡を受け、吊り込み前検査を実施する。 - 現在実施中もしくは実施予定の揚重作業(工事件数:47件)について、当該作業と同様な作業の有無について確認した結果、今後実施予定の作業において同様な作業が1件確認された。
本作業については、作業開始前までにチェック体制を含む安全管理体制の充実を図る。 - 発電所員及び全協力会社に対し、発電所構内における作業の重要性を認識し構内安全統一ルールに定める基本事項を遵守すること、作業手順を遵守することを周知徹底した。