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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和3年度(2021年度)
- 伊方3号機 火災監視用サーモカメラの異常信号の発信
- 通報連絡日時:2021年7月9日9時18分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし 備考:今回発表
概要
伊方発電所3号機中央制御室に火災報知設備の異常を示す信号が発信した。
運転員にて現地制御盤を確認したところ、屋外84mに設置している火災を監視するカメラの異常を確認した。
なお、現地にて火災の発生はなく、本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
保修員が状況を確認した結果、当該カメラと中継盤の通信が正常でなかったため、カメラの電源切の後、再度、入とした。これにより、異常を示す信号がリセットし、当該カメラにより正常に温度を検知できることを確認した。
なお、上記の間においても、多重監視している炎感知器により火災を感知することが可能な状態であった。
その後、経過観察を実施し、再発せず正常に監視できていることから、通常状態に復旧したと判断した。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
伊方発電所3号機は定期事業者検査中のところ、3号機中央制御室に火災報知設備の異常を示す信号が発信した。
このため、運転員にて現地制御盤を確認したところ、屋外84mエリアに設置している火災を監視するカメラの異常を確認した。
調査結果から、当該サーモカメラ~メディアコンバータ間の通信が停止していたことにより火災報知設備の異常を示す信号が発信したが、電源の切入操作により正常状態に復帰したこと、また、その後の運転状況監視において、本事象の再現性がなく異常も認められないことから、本事象は一過性の要因と推定する。
対策
異常時の対応を適切かつ迅速に対応するため、当該サーモカメラ及びメディアコンバータ等の予備品を常備しており、万一故障した場合には、予備品と速やかに取替を行う。