- ホーム
- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和3年度(2021年度)
- 伊方3号機 エタノールアミン排水処理装置ガス希釈ファンの不具合
- 通報連絡日時:2022年1月7日11時44分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
概要
伊方発電所3号機は定期事業者検査にて調整運転中のところ、エタノールアミン排水処理装置で発生するガスを希釈するために設置されている2台のファンのうち、1台に異常があることを、保修員が確認した。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
その後、調査の結果、当該ファンの主軸とプーリーの接触面に摩耗が認められたため、当該ファンの主軸、プーリー及びその他構成部品を取替え、ファンの試運転を行い問題ないことを確認し、通常状態に復帰した。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
調査の結果、平成17年の同様の事象が発生した際に、部品同士を固定する止めねじを取り替えて以降、運転中の微小な振動の繰り返しにより、点検時に目視で異常と認められるほどではないが、止めねじのねじ部先端のへたりが徐々に進行したと考えられ、これにより、止めねじの主軸及びキーへの食い込み力が低下したことで主軸及びプーリーの一体化が低下し、運転中の微小な振動でプーリーががたついたことから、プーリーが脱落したものと推定した。
対策
- 当該ファンの主軸、プーリー、キー及び止めねじ等を新品に取り替えた。
- ガス希釈ファンA及びガス希釈ファン以外の類似機器4台について、止めねじを新品に取り替える。
- ガス希釈ファン及び類似機器のうち2台については、不具合又はその兆候が確認された場合に点検・修繕を実施することとしていたが、これまでの運転日数を踏まえ点検周期を6年に設定した。
- 点検時に目視での止めねじ取替え判断基準の設定が困難であるため、ガス希釈ファン及び類似機器点検時は、止めねじにへたりが確認された場合のみではなく、点検のたびに止めねじを新品に取り替えることを作業要領書に追加した。
- ガス希釈ファンについては、巡視点検時にプーリーの目視点検を容易にできるようなメッシュ状のカバーに取り替える。