令和3年度(2021年度) 伊方原子力発電所からの異常通報連絡伊方発電所 雑固体焼却炉建家空調装置の不具合

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通報連絡日時:2022年1月18日10時43分
県の公表区分C

伊方発電所から通報連絡のあった異常について

異常の区分

管理区域該当:外 国への報告:なし

概要

雑固体焼却炉は定期点検にて停止中のところ、雑固体焼却炉建家内の冷暖房を行う2台の空調装置のうち、1台に異常があることを、保修員が確認した。
雑固体焼却炉建家の空調装置は常時1台運転であり、現在は健全側の空調装置を運転中である。
本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。

調査の結果、当該空調装置(冷凍機B)を構成する圧縮機の電動機の不具合を確認した。
健全側の空調装置(冷凍機A)の圧縮機の電動機に異常は無く、空調装置の運転に問題がないことを確認しており、焼却炉の運用に支障はない。
当該空調装置(冷凍機B)の復旧には空調装置の一式取替が必要であり、早期に取替することができないことから、今後、健全側の空調装置の運転状態の監視を強化するとともに、当該空調装置(冷凍機B)の取替えを計画する。

伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について

推定原因等

調査の結果、冷凍機B内部の機器について外観目視確認及び絶縁抵抗測定を実施したところ、2台ある圧縮機のうちNo.2圧縮機の電動機の絶縁抵抗が低下していることを確認した。
当該電動機の絶縁低下の原因としては、周囲温度、湿度、汚れ、電気的及び機械的な影響が考えられるが、当該電動機は半密閉式のため汚れ、湿度等の影響は低く、現地調査にて圧縮機内部の機械的損傷がなかったこと、設備の施工不良が認められなかったことから、経年的な劣化に加え、サージ(急峻な電圧変動)等の電気的影響により、電動機の固定子巻線被覆の絶縁が損傷したものと推定した。

対策

  1. 当該冷凍機は製造終了品であり、部品取替え等による修繕が困難であるため、冷凍機一式を最新型のものに取り替える。
  2. 取替えまでの間運転する冷凍機Aについて、運転状態の監視強化として圧縮機の振動測定を行うとともに目視点検を追加(月1回)する。

県の公表

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