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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和3年度(2021年度)
- 伊方3号機 使用済燃料ピット監視カメラの異常
- 通報連絡日時:2022年3月18日11時46分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
3月18日(金曜日)11時46分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、3号使用済燃料ピット監視カメラの定期点検を実施中に、当該カメラが正常に動作しないことを保修員が確認した。
- 上記をもって、3月18日(金曜日)11時22分、保安規定に定める運転上の制限から逸脱した。
- 今後詳細を調査する。
- なお、3号機の使用済燃料ピットの水位、温度の監視状態に問題はない。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
復旧状況等
3月18日(金曜日)15時42分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- その後、現場を確認したところ、使用済燃料ピット監視カメラシステム制御盤のサーバが故障したことから、監視カメラの画像が表示モニタに表示できなくなったものと推定した。
- そのため、当該サーバを予備品に交換後、監視カメラの画像表示状態に問題がなく、設備に異常がないことを確認した。このことから、3月18日(金曜日)14時57分に運転上の制限の逸脱から復帰し、通常状態に復旧した。
- 今後、引き続き原因を詳細調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しています。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
調査の結果、偶発的に発生したフリーズ時に、サーバの負荷が一時的に上昇したことが起因となり、サーバがバックアップデータの生成に失敗あるいは生成されたバックアップデータの破損により、起動時のバックアップデータを正常に読み込めず、OSが自動修復を試みていたため再立ち上げに時間を要したものであると推定した。
また、当該カメラのアプリケーションソフトウェアは正常に動作し、異常は見られないことからアプリケーションソフトウェアの故障ではなく、OSに依存する異常であると判断した。
対策
- メーカにおいて、サーバの負荷を低減させるため、「ハードディスクの省電力設定」、「CPUの省電力設定」及び「高速起動設定」の無効化を実施した。また、当該対策を実施したサーバについて、事象発生時に取り替えた予備品との交換を実施した。
- 同じメーカが納入した類似設備2台(当該サーバを除く)のサーバについても、サーバの負荷を低減させる対策を実施した。
- 予備費に対しても、サーバの負荷を低減させる対策を実施した状態で保有し、本設備に異常が確認された場合は速やかに取替えを実施する。
- メーカに対し、今後購入するサーバについては、サーバの負荷を低減させる対策を標準設定とすること及び設定した内容が購入時の成績書にて確認できることを要求した。