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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和4年度(2022年度)
- 伊方3号機 原子炉建屋内の火災感知器の不具合
- 通報連絡日時:2022年4月3日21時03分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:内 国への報告:なし
異常の内容
令和4年4月3日(日曜日)21時3分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、原子炉建屋の火災報知受信機の異常を示す信号が発生したことから、直ちに現地確認を行い、火災のないことを確認した。
- 現在詳細を調査中である。
- 本事象による環境への放射能の影響はない。
復旧状況等
4月4日(月曜日)1時58分、四国電力株式会社から、復旧状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 調査の結果、火災報知受信機に接続されている火災感知器のうち、アニュラス内に設置している感知器1台に不具合があることを確認したことから、当該感知器の取替えを行い、4月4日(月曜日)1時43分、通常状態に復旧した。
- なお、当該感知器の取替えまでの間は、アニュラス内の他の火災感知器により監視を実施しており、火災感知機能に問題はなかった。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、復旧状況等を確認しています。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
調査の結果、当該火災感知器の外観に変色や傷等の異常は見られず、火災受信機盤との通信端子にも異常がなかったことから、外的な要因はなかったものと考えられる。
また、当該火災感知器は設置からおよそ6年半経過しているが、メーカ推奨の定期的な交換(煙式:10年)周期には達しておらず、経年劣化による不具合は考えにくいことから、当該火災感知器における偶発的な故障の発生に伴い、当該火災感知器から火災受信機盤へ本来のアドレス(番号)と異なった信号が送信され、使用していないアドレス(番号)のため「ID不一致」の警報が発信し、また、同様に「光電アナログ無応答」の警報が発信したものと推定した。
対策
- 当該火災感知器を予備品に取り替えた。また、偶発的な故障に備え、予備品は十分な余裕を持った数量を、これまで通り継続して保有する。
- これまで、単体の火災感知器故障(光電アナログ無応答)については、警報発信後速やかに予備品と取替えを実施しているが、今回のように単体の火災感知器故障(光電アナログ無応答)に加え、使用していないアドレスの「ID不一致」警報が発信した場合についても、速やかに予備品と取替えを実施し、復旧する。