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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和4年度(2022年度)
- 伊方3号機 エタノールアミン排水処理装置の電解槽供給ポンプの不具合
- 通報連絡日時:2022年6月13日11時39分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
6月13日(月曜日)11時39分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、6月13日(月曜日)11時10分、エタノールアミン排水処理装置の電解槽供給ポンプBを点検中に、構成部品が破損していることを保修員が確認した。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
- 今後、詳細を調査する。
異常の原因及び復旧状況
6月22日(水曜日)16時27分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- その後、破損した部品を含むポンプ主要部品の取替えを行い、ポンプの試運転を実施し問題がなかったことから、6月22日(水曜日)16時11分、通常状態に復帰した。
- 引き続き詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
その後の調査の結果、エタノールアミンを含む排水を電解処理する際に発生する次亜塩素酸ソーダにより、排水に常時接液しているベアリング(材質:高密度カーボン)の腐食が進み、系統内で循環運転を繰り返すことで摩耗速度が速まり、ベアリングが著しい摩耗で破損することにより摺動部品であるスピンドルに負荷がかかり折損し、その状態で運転を継続したことによりその他構成部品の破損を引き起こしたと推定した。
対策
- 電解槽供給ポンプBのベアリング材質について、次亜塩素酸ソーダに対する耐食性が高いSiC (シリコンカーバイ
ト)へ変更し、取り替えた。 - 電解槽供給ポンプAについては、令和5年に取替え(ポンプBと同型式に変更)を実施する計画であり、ベアリング材質についてはSiC(シリコンカーバイト)を採用する。