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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和4年度(2022年度)
- 伊方3号機 海水ポンプ軸受潤滑水の配管清掃に伴う運転上の制限の逸脱
- 通報連絡日時:2022年7月21日9時15分
- 県の公表区分B
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
7月21日(木曜日)9時15分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方3号機は通常運転中のところ、7月18日(月曜日)に海水ポンプ3Cの軸受潤滑水を供給する系統及びモータ冷却水を供給する系統(以下「当該系統」という。)の流量が低下したことから、念のためバックアップ系統からも給水し、海水ポンプ3Cの運転を継続している。
- 当該系統の配管内に海生生物の付着等の可能性が考えられるため、当該系統の一部の配管清掃を実施することとした。
- 配管清掃の準備を整え、7月21日(木曜日)8時59分、配管清掃のため海水ポンプ3C、3Dの当該系統について通常系統からの給水を停止したことから、保安規定に定める運転上の制限を満足しない状態にあると判断※した。
- なお、海水ポンプ3C、3Dはバックアップ系統からの給水により軸受潤滑水及びモータ冷却水を確保できており、海水ポンプ3Cは運転を継続、海水ポンプ3Dは待機状態を継続している。
- 本事象によるプラントの運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
※保安規定第67条においては、通常運転中の原子炉補機冷却海水系は、2系統(ABポンプ及びCDポンプ)が動作可能であることを運転上の制限としている。今回の配管清掃箇所は、海水ポンプ3C、3Dの共用部分を含んでおり、配管清掃に伴い、海水ポンプ3C、3Dの当該系統について通常系統からの給水を停止することから、原子炉補機冷却海水系の1系統が所定の性能を確保できない状態になったため、運転上の制限を満足しない状態にあると判断した。
異常の原因及び復旧状況
7月21日(木曜日)19時5分に、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- その後、当該系統の配管清掃を実施し付着していた海生生物を除去後、通水確認を実施して海水ポンプ3C、3Dの軸受潤滑水及びモータ冷却水の流量が回復したことを確認し、7月21日(木曜日)18時5分、通常状態に復旧した。
- また、同時刻にて、運転上の制限を満足していることを確認した。
- 本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。