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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和4年度(2022年度)
- 伊方3号機 ルースパーツモニタ装置の異常信号の発信
- 通報連絡日時:2022年12月26日5時12分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
12月26日(月曜日)5時12分、四国電力株式会社から、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所3号機は通常運転中のところ、中央制御室に「ルースパーツモニタ装置(※)」の異常を示す信号が発信した。
- 詳細を調査中である。
- なお、本事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
12月26日(月曜日)10時17分に、四国電力株式会社から、その後の状況について、次のとおり連絡がありました。
- 調査の結果、ルースパーツモニタ盤内の装置間に通信の不具合があったことを確認した。
- その後、ルースパーツモニタ盤内の装置を再起動し、ルースパーツモニタ装置の機能に異常がないことを確認し、通常状態に復旧した。
- 引き続き詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
※ルースパーツモニタ装置
1次冷却材系統内にルースパーツ(機器や装置の部品が脱落したもの)が発生した場合、1次冷却材系統を構成する配管内壁等に衝突する際の振動を検知する装置。
今回の事象はルースパーツモニタ盤内の装置間に通信の不具合が発生したものであり、1次冷却材系統内のルースパーツによる異常な振動を検知したものではない。
伊方発電所から通報連絡のあった異常に係る原因と対策について
推定原因等
- 伊方発電所3号機は、通常運転中のところ、12月26日、中央制御室に「ルースパーツモニタ装置」の異常を示す信号が発信した。
保修員が現場を確認したところ、ルースパーツモニタ装置(以下「当該装置」という。)の解析装置とA/D変換装置-2の間に通信の不具合があったことを確認した。
その後、当該装置を再起動させたところ、当該装置の機能に異常がないことを確認できたため、通常状態に復旧した。 - 1月24日に、中央制御室に「ルースパーツモニタ装置」の異常を示す信号が発信した。
保修員が現場を確認したところ、当該装置の解析装置に不具合が発生し、機能が停止していることを確認した。
その後、当該装置を再起動させたところ、当該装置の機能に異常がないことを確認できたため、通常状態に復旧した。
これらの事象に伴う環境への放射能の影響はなかった。
その後の詳細な調査の結果、1の事象ではA/D変換装置-2に、2の事象では解析装置に不具合が発生し、当該装置の異常を示す信号が発信したことが分かった。
メーカ調査の結果、A/D変換装置-2及び解析装置に異常は確認されず、各事象とも再現はなく、原因の特定には至らなかったが、各事象によって考えられる要因検討を実施した結果、1の事象ではA/D変換装置-2、2の事象では解析装置のそれぞれのハードディスクに一過性の異常が発生したものと推定した。
対策
- 当該装置の解析装置等のハードディスク交換を行った。また、念のため同型式である当該装置の判定装置とA/D変換装置-1についてもハードディスク交換を行った。
- 解析装置、判定装置、A/D変換装置-1及び同装置-2が同じ事象を起こした場合において、適切かつ速やかに対応するために、当該装置の再起動操作について社内マニュアルを作成した。