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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和5年度(2023年度)
- 伊方1,2号機 碍子洗浄水タンクへの送水配管からの水漏れ
- 通報連絡日時:2023年10月5日11時45分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
10月5日(木曜日)11時45分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- 伊方発電所1,2号機は廃止措置中のところ、碍子洗浄水タンクに送水する配管より水が漏れていることを保修員が確認した。
- このため、碍子洗浄水タンクに送水するポンプを停止し、漏えいは停止している。
- 現在、詳細を調査中である。
- なお、この事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
10月6日(金曜日)10時42分、四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 碍子洗浄水タンクに送水する配管の工事において、当該配管の漏えい確認のため、碍子洗浄水タンクに送水するポンプ(碍洗送水ポンプ)を起動したところ、配管の一部に取り付けた閉止治具が脱落し、水が漏えいしたことを確認した。
- このため、閉止治具が脱落しない処置を行い、碍洗送水ポンプを起動した後、当該箇所に漏えいがないことを確認し、10月6日10時31分復旧した。
- なお、漏えいした水は脱塩水(※)であり、漏えい量は、約40㎥と推定している。
- 今後、詳細を調査する。
※水から塩分などの不純物を除去したもの
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
伊方発電所1、2号機は廃止措置中のところ、碍子洗浄水タンクに送水する配管の移設工事において、施工後に配管からの漏えいの有無の確認のため、碍子洗浄水タンクに送水するポンプを起動した際、配管の端部に取り付けた閉止治具が脱落し、水が漏えいしたことを保修員が確認した。
その後、閉止治具が脱落しない処置を行い、碍洗送水ポンプを起動した後、当該箇所に漏えいがないことを確認した。
なお、この事象によるプラントへの影響及び環境への放射能の影響はなかった。
調査の結果、碍子洗浄設備を設置した当初から接続治具として使用していた押輪、短管1号について外面の目視点検において異常が認められず、ゴム輪部からも漏れ跡が認められなかったため、そのまま閉止治具として継続使用しても碍洗送水ポンプ出口圧力に耐えられると判断していたが、経年使用によりゴム輪の締付力が低下していたことにより、出口圧力に耐えられず閉止治具が脱落したと推定した。
対策
- 押輪、ゴム輪を新品に取り替えた。また、念のため、支持棒で固定することにより閉止治具が脱落しない処置を実施した。
- 作業要領書作成手引きに以下を追記し、今後の工事計画時に反映する。
- 配管の接続治具を管端部の閉止治具として使用する場合は、使用年数に関わらず押輪、ゴム輪を新品に取り替えるとともに、支持棒で脱落防止処置を実施する。