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- 伊方原子力発電所からの異常通報連絡
- 令和5年度(2023年度)
- 伊方発電所 モニタリングステーションじんあいモニタの不具合
- 通報連絡日時:2023年12月30日11時32分
- 県の公表区分C
伊方発電所から通報連絡のあった異常について
異常の区分
管理区域該当:外 国への報告:なし
異常の内容
12月30日(土曜日)11時32分、四国電力株式会社から、別紙のとおり、伊方発電所の異常に係る通報連絡がありました。その概要は、次のとおりです。
- モニタリングステーションのじんあいモニタの故障を示す信号が、中央制御室に発信したことから、保修員がモニタリングステーション内に設置しているじんあいモニタの状況を確認したところ、じんあいを採取するろ紙用のろ紙送りモータの不調を確認したため、連続的に安定した測定が困難であると判断した。
- その他の野外モニタに異常はない。
- また、放射性気体廃棄物の放出は実施していない。
- 今後、詳細を調査する。
- なお、本事象によるプラント運転への影響及び環境への放射能の影響はない。
異常の原因及び復旧状況
四国電力株式会社から、その後の状況等について、次のとおり連絡がありました。
- 第2報:令和5年12月30日(土曜日)15時33分
- 調査の結果、ろ紙送りモータの取替えが必要であることを確認した。
- 当該モータの調達には時間を要することから、取替えまでの間、可搬型の測定装置により代替測定を実施することとし、同日14時33分より、代替測定を開始している。
- 今後、詳細を調査する。
- 第3報:令和6年2月5日(月曜日)15時55分
- その後、ろ紙送りモータの調達ができたことから、当該モータの取替えを行い、モータの動作状況及びじんあいモニタの測定に問題がないことを確認し、正常状態に復旧した。
- なお、復旧するまでの間に実施した可搬型の測定装置による代替測定の結果については、測定値に異常がなかったことを確認している。
- 今後、詳細を調査する。
県では、原子力センターの職員を伊方発電所に派遣し、現場の状況等を確認しています。
推定原因等
伊方発電所1 、2号機及び3号機中央制御室の野外モニタ盤においてモニタリングステーションのじんあいモニタ( 以下「当該じんあいモニタ」という。) の故障を示す警報が発信したため、当該じんあいモニタの状況を確認したところ、じんあいを採取するろ紙用のろ紙送りモータ( 以下「当該モータ」という。) の不調を確認し、連続的に安定した測定が困難な状態であると判断した。
その後、ろ紙送りモータの調達ができたことから、当該モータと取替えを行い、ろ紙送りモータの動作状況及び当該じんあいモニタの測定に問題がないことを確認したことから、通常状態に復旧した。
なお、本事象によるプラントへの影響及び周辺環境への放射能の影響はなかった。
その後の詳細な調査の結果、当該モータの軸受けのグリスが経年劣化し潤滑性が失われたことで軸受けが劣化し、異音が発生するとともに、軸受けがスムーズに回転できなくなったことから負荷が増え、当該モータが過負荷となり本事象に至ったものと推定した。
対策
- 当該モータについては、今回調達したろ紙送りモータとの取替えを実施した。
- 類似機器については、ろ紙送りモータを定期的(5定検程度毎)に取り替えることで、類似事象が発生していないことから、当該じんあいモニタも類似機器と同様に、ろ紙送りモータを定期的(5定検毎)に取り替えることとする。